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DATE : 2022.02.16
実技・反発法の理論と極意
金曜日のオンライン授業を受けています○○です。
10日くらい前から、首周り(特に右の肩甲骨の辺)が痛くなり、首が左右前後に動かせなくなりました。
主人も前回同じ様な状態になったので、少し落ち着けましたが、まさか自分がなるとは思っていませんでした。
この前の金曜日の授業は主人や父に「痛い時にしたら余計ひどくなるから休んだ方がいい」
と言われたのですが、久しぶりに両親も参加できることになったので受けたかったのです。
奥様にメールしたら「痛くない所を動かしたら痛いところもほぐれてくる」と励まして頂き勇気が出ました。いつもと同じように授業を受けられました。
普段は自力整体を毎日は出来てなかったのですが、毎日少しの時間ですが出来るようになりました。
一時は車やバイクでも乗れなくなって、家族に乗せて貰わないといけなかったのですが、
昨日は朝起きた時右肩の痛みがピタッと無くなっていたので、あまりの早い回復にびっくりしています。
自力整体の素晴らしさに改めて感じています。
痛くなったことにより、毎日自力整体が出来るようになりなったのも良かったです。
とても楽しいです。
今朝はまた少し痛くなったので、これからも油断せず頑張ります。
矢上先生、すやこ先生、真理恵先生ありがとうございます。
矢上 裕です。 それは、よかったです。少し解説をしておきます。
頚椎の下部をずらしてしまうと、あなたのように肩甲骨の内側に痛みが走ります。
ふと、思ったのが、自力整体の「首とがっせきした足首にタオルをひっかけて、首を反らせる動き」の時、首だけに力を入れ過ぎた時にずらしてしまったのではないかと推測されます。(写真下)
首をずらさない要領のコツを教えます。
この首反らし反発法のコツは、背骨全体に伸びようとする力を入れ、後ろ45度の角度に首の付け根でタオルを引っ張ってください。 単なる首反らしではなく、背骨反らしです。
自力整体の中には、タオルで動きを制限しながら、そのタオルに反発するように行う反発法という動きがあります。 例えば
- タオルを横に破るように両手で押し出して、肩甲骨を寄せる反発法
- 足の親指にタオルをひっかけて手で持ち上げ、親指で床を押す力をつける反発法
- 仰向けでひざと腰にタオルをクロスしてお尻を持ち上げ、大殿筋強化する反発法
- タオルを二重にして膝の少し上にひっかけて、タオルを開こうと中殿筋に力を入れる反発法
- 首とがっせきした足首にタオルをひっかけて、首を反らせる反発法
- タオルを脇にひっかけて、タオルを持ち上げて万歳する反発法
- 腰にタオルを当てて、おなかに力を入れ腰椎を丸くしてタオルを押す、反り腰直し反発法
- 正座でおでこを床につけ、「ぼんのくぼ」を中指で押さえながら、頭を持ち上げようとする反発法
などです。
これらの反発法は、動かしたら痛む筋肉に対して行う治療法なのです。
具体的には反発法は筋肉に力を入れさせて、そこへ血液を集めるのが目的です。 単なるストレッチでは血液は集まりませんので。
筋肉に力を入れると血液がその部へ集まってきます。 そして集まった血液が筋肉内の血管に残っている発痛物質を流してくれるので、その筋肉の痛みが取れるというわけです。
この理解のもとに、「単なる力を入れるのではなく、気持ちよい力を入れて、その部分に血液を集めて、発痛物質を流してやっているんだ」というイメージを持って反発法を行ってほしいのです。
ですので、この反発法をうまくできるようになると「痛みの自己治療」が可能になります。
しかし、その理論も知らずに、イメージもわからずに、力任せにやると骨格をずらせてしまい、痛みを作ることになるのですね。 諸刃の剣なのです。
整体治療では、そのタオル当たるのが私の手でした。 私が患者さんに動きを誘導しながら、私の手は相手の動きに抵抗、反発するわけです。
そしてある程度、痛みのある筋肉に血液が集まってきたかなという私の判断で、ふと、力を抜かせて発痛物質を流して、痛みを取っていたわけですね。
反発法は、「伸び、あくびのように気持ちよく力を入れる」のがコツです。
私の患者さんでも、そのように力を入れる人はすぐに治りましたが、やみくもに頑張って力を入れる人は治りませんでした。というか、逆に痛めてしまっていました。
どうか、皆さん。反発法の極意は、「伸び、あくびのように気持ちよく力を入れる」ことを忘れずに。
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