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DATE : 2019.10.16
無理をしない生き方とは
自力整体はストレッチではないと常々言っている。
見た目はストレッチに見えるし、
ある部分はストレッチをしているのもある。
私が「ストレッチしてはいけない」のは
訳があって緊張している筋肉に対してである。
健康な筋肉はストレッチしても構わない。
訳があってというのは、緊張する理由があって
硬くなっているという意味。
そんな筋肉をストレッチすると痛くなるし、逆に余計に固くなる。
硬い筋肉は無意識に力が入ったままだから硬い。
柔らかくするには、力を抜かせてやればいい。
決して引っ張ってストレッチすることではない。
ではどうするか。
それはストレッチするのではなく、力を入れさせてやるのだ。
それも30%くらいの軽い力を。
すると筋肉というのは力を入れた後は、疲れるものだから脱力す る性質がある。
脱力してからストレッチすればよい、よく伸びるのだ。
私の整体治療では、凝って硬くなっている筋肉には
力を入れさせた後脱力させ、その後でゆすり伸ばして
可動範囲を広げるという方法を取っていた。
痛みというのは、可動範囲が狭くなり、動くと
狭い範囲のバリアに触れて痛むのだから、
痛みの治療は、可動範囲を広げることなのだ。
これを再現して自力整体を考案したのだが、
生徒は硬いと意地になって伸ばそうとするので困る。
「必要があって筋肉が緊張しているのだから、無理やり伸ばすと 痛みになるぞ」と説明しても
他の人並に柔らかくしたいから 無理をして痛める。
無理という言葉を私はこう解釈する。
「身体の言い分を聞かないで、奴隷のように従属させる行為」
であると。
だから無理をする癖のある人が自力整体をやると、
自力整体が身体にとって凶器になる可能性がある。
ああ、日本国民よ。
自らの身体の声を聞け。訴えを聞け。
身体の指示にしたがい、無理のない生活をしろ。
身体はあなたの奴隷ではない。
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