サウナが好きだ。
　31年前から週一で通っているサウナが、大阪大東洋。

　若い頃は3キロほど汗をかいてスッキリしていたが、
　今は汗をかきすぎると筋肉が痙攣するので、
　温泉に30分程つかって汗を流し、
　水風呂と交互に入るようにしている。

　サウナに行く前に、午前中は映画「サウナのあるところ」
　を観に行った。　
　フィンランドのサウナで男たちが悩みを話し合いながら、
　涙を流すというシーンの連続だった。

　私もフィンランドへ行って、現地のサウナに入ったことがある。　2007年のこと。
　その時に教えられたのが、フィンランドでは
「サウナで出産し、死ぬときもサウナ」だと。

　今日の映画では、サウナの中で、普段偉い地位の人が涙ながらに過去を振り返り、見知らぬとなりの人に秘密を打ち明けていた

　なるほど、サウナというのはそんな心の浄化の役割
　を果たしていたのだ。

その後、東洋のサウナに入ったが、無言のままで終わった。

男もつらいのだよ。
女と違って自分の感情を言葉にしてアウトプットできないから、
　何を考えているのかわからないと、女には言われる。

　わかってもらえない感情を
「フィンランドの男は、サウナで汗を流しながら、
　隣の男に告白し涙を流して心のクリーニングをしている」
　そんな映画のシーンを見て、「うらやましい　日本ではないな」と思った。

　自分の人生を振り返ってみると
　21歳からの治療家としての活動も、患者さんは女性ばかり、
　ヨガ時代も女性ばかり。
　今の自力整体でも女性ばかり。家族も女性ばかり。
　飼っている犬もメス。

　ああ　サウナで泣きながら　告白できるような
　男の友達が欲しいな。

by 矢上 裕