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DATE : 2019.05.21
私の青春時代
今日は中国の青春映画「芳華」を観た。
毛沢東の文化大革命の頃に、音楽やダンスで戦士を励ます
慰問団の初恋と友情の物語だ。
観終わって、青春映画って不思議だと思った。
青春時代の真ん中にいたころには青春映画を観ても感動しなかったが、60代半ばになって青春が自分の遠い追憶になった頃に観ると、何故だか感動してしまうんだよね。
朝ドラの「夏空」でも、毎回のように泣いてしまっている。
青春時代の心境って不安だらけ。
先が見えないんだものな。
特に私のような治療師を仕事に選んだ場合、
自分の実力でしか勝負できないから、
結婚なんて怖くて考えることさえできなかった。
治療の予約が一週間なければ、その間どう食つなぐかとか、
家賃が払えるかどうかとか
治せなくて「ヤブ」と言われないかとか
ドキドキ、ヒリヒリするような青春時代。
毎日寝る前に「代田文誌先生の 鍼灸治療の実際」
という本を読み、抱きしめて寝た日々を思い出す。
あの本に救われた。
私が本を書くようになって、この本が誰かを救っているかもしれ ないとの思いで必死で書いた。
だから私の場合、今でも師匠は書籍である。
確かに「不安」はうっとうしいよな。
でも考えてみると、人は不安という燃料があるから、
それを乗り越える為に、
情熱の火を燃やすことができたのではないかな。
これはおやじギャグだけど、
「不安」というのは本当は「あなたのファン」
なのではないかしら。
「ファンがあなたを育てるために、不安を与えているのだ」
そう思うことにしましょう。
いえ、そう思いなさい! 頑張りなさい。
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