予防医学のミニ知識

今回のテーマは、冷えを起こす原因を考えてみました。

冷えを起こす原因 その1 頭・目の使い過ぎ・パソコンやスマホなど

私の場合、55歳から身体が冷え始めました。
年齢によるものと、執筆による座りすぎが原因だったと思います。
特にパソコンを前にして執筆している時間が長くなると、足が氷のように冷たくなります。要するに頭に身体中の血が取られるのですね。
治し方は、食べ物を胃に入れて1時間ぐらい眠ることです。
すると、頭に上った血が胃や手足に流れて、目覚めたころは温かくなっています。
それで私は、仕事でパソコンを見なければいけないのに、プライベートでスマホを見るのは、冷えるのでスマホは持っていません。

55歳まではそんなことはなかったのですが、ある程度年齢が高くなると交感神経が興奮しやすくなるのです。要するに頭に上った血液が手足に降りて来なくなる。
頭に上った血が降りて来ずに、いつも怒っている老人がいますよね。
それで私はパソコン仕事をするときには白湯や温かいスープを飲みながら。立って書いています。
目の前に30分のタイマーを用意して、鳴ったら仕事を止めて歩き回っています。

冷えを起こす原因 その2 寝る直前の飲食や冷たい飲み物

冷たい物を飲むことで胃が体温以下に冷えてしまうと、消化作業ができません。
冷えてしまった胃を温めるために、手足から大量の血液が胃に動員されます。
おそらく冷たい飲み物を飲んでいる場所が温かい部屋だとわからないけれど
寒い野外で飲んでごらんなさい。手足が氷のようになるのがわかるから。

基本的に食べるという行為、特に胃が働く時間でない朝や夜遅い時間などに食べると、胃が大量の血液を奪い、その為に体温が低下します。
私が「正午から18時までに食べる時間を限定する」という、18時間断食を勧めるのも体温が高い時間帯だからです。

冷えを起こす原因 その3 脱水

昨年の11月に、ニュージーランド、メキシコ、オランダ、アメリカから指導者になりたいという人へ、1週間指導しました。
その中の一人、ニュージーランドの40代女性がこんな話をしてくれました。
「私は若いころ、寒くなると唇が紫色になるほど冷えていました。 
そんな私に『水が足らないから冷えるのよ』と教えてくれる人がいて、それから水を飲むようにしました。するとそれから全く冷えを感じることがなくなりました」
「水ばかり飲むと冷えるのでは?」という反論もありますが、そんな人はじっと動かずに水ばかり飲んでいるから。
動いて水を循環させていれば、その水が体温を上げるエネルギーになるのです。
それから水が体温維持に必要な理由が、自律神経から説明できます。

生命の危機は飢えと渇きです。
人間が断食をしても20日は耐えられますが、水が飲めない、体内に水が不足している場合は死につながります。
体内に水が足りないと、交感神経の働きで手足の血液を脳と筋肉に回す。
その結果手足の冷えが起こります。
特に身体が水を欲しがるのは寝起きです。
寝ている間に汗をかくからです。 だから寝起きに白湯を飲み、午前中は食べるよりも水分の確保につとめましょう。
食べるなら水分の多い、おかゆやみそ汁、スープ類です。
特に子供とお年寄りは脱水しやすいので、「食事の前にスープを飲んでから」という習慣にしましょう。

また、最も水を大量に消費するのが脳です。
この文章も頭を使いますので、私は白湯を飲みながら書いています。

冷えを起こす原因 その4 慢性の睡眠不足

これは私のヨガ時代の体験です。
ヨガの指導者になってから、週に4回は夜に会議がありました。
夜の教室が8時に終わり、遠くの文化教室から戻ってくる人を待つので、会議が夜の10時から始まり、夜中の2時に終わるのです。
だから主だった指導者は師匠の家の近くに住んでいました。
師匠は昼過ぎまで寝られるからいいのですが、私たちは、6時半に起きて仕事に向かいます。
深夜2時に家に帰ってもすぐには眠れません。おなかが空いているので何か食べますし、飲みます。だから睡眠時間が3~4時間。慢性の睡眠不足でした。
そんな生活が続くとどうなると思いますか?
3~4時間では、普通の人の半分の睡眠時間ですから、睡眠後半の体温を上げるとか、便を作るとか、セロトニンが分泌されて頭がすっきりするという働きができません。 すると冷えて便秘になり、頭はもうろうとしています。
しかし、教室では気力を振り絞って、明るい笑顔で「このポーズは冷えと便秘が治る」などと 冷えと便秘の指導者が言うわけです。
年中無休の9年間のヨガ生活で「一度でいいから死ぬほど眠りたい」というのが 夢でした。
そして、ヨガをやめて独立して死ぬほど眠る生活を続けたところ、体温を取り戻し高体温体質になり、排せつも戻りました。
それほど眠りというのは体温に影響し、その体温が排便を促すのです。
何よりうれしいのは「頭脳が明晰になり、直観が働く」ようになったこと。

自力整体を教えるようになってから、多くの女性から便秘の悩みを聞きますが
睡眠時間を聞くと、目覚まし時計で強制的に起きている人ばかりです。
だから寝起きの体温が上がらない。そして便秘になるのです。

そんな人には、寝る前の白湯飲みと、十分な眠りと、起床直後の白湯で胃を温めるようにアドバイスしますと、快便を取り戻しています。

そして高体温体質になってしまうと、もう便秘には戻りません。

冷えを起こす原因 その5 座り過ぎ

老人の不眠、冷え、便秘は 座り過ぎによるものが多いですね。
それと部屋にばかりいて、太陽に当たらない。

サラリーマンもデスクワークが多いと、足腰の冷えを起こしますので、
やはり一番いいのは立って仕事をすることです。
私は立ってパソコンをするので、ホームページの感動日記を書く時でも立っていますから、そのままベッドに倒れこむとすぐに寝てしまいます。
要するに眠れないのは、頭に上った血が足へ降りてこないから立つのが一番です。不眠、冷え、便秘はセットですので、眠れないと体温が上がらない。
体温が排せつを起こすので当然便秘になる。
だから老人施設では睡眠薬と便秘薬を常用しているのです。

一番良い薬は太陽の光を浴び、良く動く、立ち仕事で疲れさせることです。