JOURNAL

お知らせ・日記・動画など

DATE : 2024.09.10

JOURNAL|
INTERVIEW Marie Yagami

INTERVIEWER/TEXT
ブティック社『壮快』2024年 6月初夏号
矢上真理恵インタビュー記事より

おおぜいが元気になる姿を見て育った

健康や若々しさを維持するのに、必要な条件は何だと思いますか?
私が思うその答えは「あったかくて、やわらかい体。」

そして、それを自分で作りだせるメソッドが、父・矢上裕が考案した「自力整体」です。

自力整体では、鍼灸、整体、ヨガの要素を取り入れた動きで、筋肉や関節をほぐして、体をやわらかくしていきます。すると、血行やリンパの滞りが取れるので、代謝や循環が正常化。老廃物や余分な脂肪の排泄も促されます。

INTERVIEW Marie Yagami

その結果、冷えが取れ、痛みやこり、便秘、不眠といったさまざまな不調がどんどん改善します。余分なぜい肉がなくなって、若々しくなる人もおおぜいいらっしゃいます。

この画期的なメソッドを父が考案したのは、私が幼い頃でした。ですから私は、自力整体によって、たくさんの人が元気になっていく姿を目の当たりにして育ちました。

しかし、当時の私は、自力整体にはちっとも関心がありませんでした。そんな私が、今では国内外で自力整体を広める活動をしているのだから、人生とは不思議なものです。

 私の考えが変わったのは、アメリカで仕事で激務をこなしていたころ。当時の私は、「冷たくて、硬い体」で、たくさんの不調を抱えていました。そんな私が自力整体によって「あったかくて、やわらかい体」を取り戻して、健康になるまでのストーリーをまずお話しさせてください。

ガチガチの背中がほぐれ痛みが取れていった

芸術と英語に強い興味のあった私が、「自分にしかできないことを見つけたい」と渡米したのは高校卒業後でした。 ニューヨークの芸術大学で衣装デザインを学んだ私は、その後、フリーのアーティストとして活動していました。当時の私の夢は、デザイナーになって、多くの人に感動を与えること。だから、休まず、寝る間も惜しんで、がむしゃらに働いたのです。

しかし、そんな無理が続くわけもありません。疲労困憊の体を鞭打つように動かしていたら、ある日突然、電池が切れたかのように、ベッドから起き上がれなくなってしまいました。そんなときに、思い出したのが自力整体でした。私の中で自力整体は、遠く日本にいる家族と一体になる身近な存在です。

父がやっていたことを思い出しながら実践してみると、あったかいものが体の中で流れ出したのがわかりました。そこでようやく私は、自分がいつからか「冷たくて、硬い体」になっていたことに気がついたのです。長いこと、深く眠れなかった私ですが、その夜はぐっすり熟睡。それ以降、自力整体をすることが私の習慣となりました。

すると、冷えや倦怠感がとれ、体がどんどん軽くなっていくのがわかりました。排泄が促されたためか、むくみが取れて、見た目もスッキリ。
私は肩甲骨の周辺が硬くなりやすく、常に痛みがあったのですが、ガチガチの背中がほぐれるとともに、痛みも改善。本来あるべき「あったかくて、やわらかい体」を取り戻すことができたのです。

INTERVIEW Marie Yagami

それに伴い、かたくなだった内面も変化していきました。友人や恋人に心を許せるようになり、舞台のデザインや、憧れだったイギリスの名門芸術大学への進学など、本当にやりたいことを実現できるようになったのです

INTERVIEW Marie Yagami

海外で教えたら外国人にも大人気

自力整体のすごさを改めて思い知った私は、心身を癒すことに興味がわき、ヒーリングや体についての勉強を始めました。その中で、自力整体をもっと多くの人に伝えたい、という思いが強くなっていきました。

自力整体は、日本人の体に合わせて考案されたメソッドです。だから海外では受け入れられないかというと、そんなことはありませんでした。私が最初に自力整体を伝えたのは、日本人ではない友人たちでした。すると、その効果が口コミで広がり、参加者はどんどん増えていきました。
例えば、「7年間、ちゃんと眠れていない」と話していたアメリカ人の生徒さんは、たった1回の参加で「ぐっすり眠れるようになった!」と、喜びのメールをくれました。

やがて参加者の中から「自分の国でもやってほしい」という声が上がり、スペイン、オランダ、イスラエルなど世界各国でワークショップを開催。レッスンでは、「ジリキってなんですか?」と聞かれることもあります。そんなときは、『ジリキ』は、仏教由来の言葉で『セルフパワー』を意味します。自力整体は、自分の力で自分を治す動きであり、自分の内側に目を向けていく、動く瞑想でもあります」とお話します。すると、参加者は目をキラキラ輝かせて、熱心に取り組まれます。

当時の私は、自力整体の講師としては経験が浅い身でした。それでも動きを教えるだけで、私と同じく不調がよくなり、内面が変わり、人生が変わっていく人々の姿を見て、何度となく「自力整体ってやっぱりすごい!」と思ったものです。


もっと本格的に自力整体を学びたくなった私は、日本に帰国し、現在は、父のもとで学びを深めています。

自力整体は、痛みやこりなどの不調を改善するメソッドですが、その過程で自分の内にある感覚に敏感になります。その結果、「これがやりたい」「これは合わない」といった直感にも敏感になっていくので、自分自身への理解が深まり、人生の選択が自ずと変わっていくのではないでしょうか。

健康や若々しさを手に入れて、人生までよい方向へと変わっていく醍醐味を、ぜひ味わってみてください。

INTERVIEW Marie Yagami

by MARIE YAGAMI

OTHER POSTS

その他の最新記事