自力整体は、人の手を借りずに自らの体を治療するボディワークです。

日本の平均寿命は世界トップ水準にあります。一方で働く世代の生活習慣病とされるがんや循環器系の疾病、精神の病は増加傾向にあり、超高齢化に伴う医療費負担も今後の社会の大きな課題となっています。

それに向き合うには一人一人の意識を変えていかなくてはなりません。 生き方を見直し自分のからだ、こころに責任を持つ。 可能な限り医療に依存せずセルフケアを行うことで病気の予防、健康を増進させることが重要です。

矢上予防医学研究所はその方法を、1974年より研究、普及してきました。自分の体調をケアする習慣を多くの人が身につければ、医療費削減はもちろん、一人一人が幸福感をもって生きることができます。それは仕事の生産性向上にもつながり、企業や社会全体の活力に寄与します。

より良い未来のために、これまでに培ったメソッドを多くの方々に伝え、社会に貢献していきたいと願っています。

効果

自力整体を継続的に行うと自然治癒力が高まり、自己観察能力を養うことができます。体を脱力させる事で副交感神経を優位にし、歪みをあるべき正しい位置へ戻すことで、痛みを根本から取り除くことが可能になります。

治療	→	自力

目的

慢性的な痛みや不調の多くは、専門家にかからなくても自分で治すことができる。なぜなら身体が治るのは、人間が本来持っている自然治癒力によるものだからです。私たち研究所は、それを一人でも多くの人に知っていただくために活動を続けています。

自然治癒力を強化し、自分の体のサインを早いステージで感知すれば、病気を予防することができます。それには老廃物のないスリムな体を作るための生活改善を心がけ、自力整体を行い、痛みのないしなやかな筋肉、関節の手入れをして、疲れない正しい体の使い方をマスターすることが重要と考えます。

自力整体のプログラムは90分で組み立てられています。
90分を「脱力」「リセット」「強化」の３つのパートに分け、目的に沿って丁寧に時間をかけて心身を整えます。

	最初の30分 疲れて硬くなった筋肉をほぐして脱力させます。整体は骨格を正しい位置に戻すのが目的ですから、筋肉が硬くこわばっていては骨が動かないからです。
	次の30分 背骨や股関節、膝関節など、骨のずれによって痛みを生じている部分に働きかけて骨格を正しい位置にリセットします。
	最後の30分 再発しないように筋肉を強化すると同時に、正しい身体の使い方、立ち方や歩き方をマスターします。

自力整体はとても身体にやさしく、痛くありませんから、痛みのある人や高齢者も無理なく楽しんで行うことができます。身体の衰えを防ぐには、継続して行うことが何より大切です。

予防医学とは 、生涯を通じて病気で医療に頼らずにすむ心身を作るための考え方、生き方、暮らし方を研究することです。医療を病気の治療ではなく、健康の維持と増進、病気の予防という視点で捉え、一人一人が何をすべきかという行動指針を示します。

ライフスタイル全般にアプローチする
3つの柱を指導のベースに立てています

「医療を健康の維持と増進、病気の予防という視点で捉え、
一人一人が何をすべきかを考え、一緒に行動していきましょう。」

1974年に東洋医学の道を歩み始め、2004年に矢上予防医学研究所を設立しました。研究所のミッションは、医療に依存しなくても自分で健康を維持し、人生を全うする生き方を示すことです。老いても生涯現役で介護が不要な人生を目指します。

日本の医療費は現在、40兆円を超えています。全国民が自力整体で健康維持をするようになれば、病気になる手前で不調に気づき、緊急でないかぎり病院に行かずにすみます。すると医療費や介護にかかる費用が減少し、その資金を医療費の無料化、大学までの学費の無料化、貧困家庭の援助、介護の負担軽減など、有効に使えるようになるのです。

そこで矢上予防医学研究所は、予防医学の普及を目的に、自力整体の教室、指導者養成、研修、出版、オンライン配信などを通して自分の健康を自らケアする大切さを伝えています。

自力整体には現在、約500名の認定指導者がおり、その元で約15000名の生徒が学んでいます。

自力整体を通して人が依存から解放され、自分の健康、生き方を見つける瞬間に立ち会うときに感じる喜び。予防医学への探究心は強まるばかりです。

すぐに明日から大きく変わろうとしなくてもかまいません

まずは意識を自分の内側 − からだ、こころに向けてみてください。自分の内の世界が変われば、必ず外の世界にも変化が起きます。

この冊子を手に取った皆さんが、セルフケアを通して幸せな生き方を見つけられるよう願っています。