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DATE : 2021.03.18

抗重力筋の衰えと腰痛、坐骨神経痛、ひざの痛み

 今日もオンライン教室ありがとうございました。

今日の足指に力を入れて踵をあげる動きについて教えていただきたく思います。

足指に力を入れるとき、指はアーチをえがくのがいいのですか?どうしても力を入れると指を表面にペコと凹みができてしまいます。そして、マットに型をつけようとすると指が異様に疲れます。ただ踵を上げるだけでなく、力を入れて床を踏みしめなくてはいけないのですよね?

私のやり方が間違えているのではと思い、メールをさせていただきました。

よろしくお願いいたします。

回答・・・

 結論から言いますと、「足指に力を入れて床を押す」 が正解です。

 かかとを浮かせるのは、指で床を押すためであって、浮かすのが目的ではありません。

 指が異常に疲れるのは、今まで指で押すという筋肉を使わずに生きてきたということです。 続けていくうちに疲れなくなり、疲れなくなったら、腰の違和感もなくなるでしょう。

 そして万歳して伸びが楽にできるようになっていれば、しっかり足指で床を押せるようになった証拠です。

私がここまで足指で床を押し付けることにこだわるのか、ちょっと説明を加えます。

 私が治療師として、腰痛やひざの痛みの患者さんの治療をしていたころの話をします。

 最初に診察するのは立った状態でばんざいをさせてみて、「どれだけ伸びが楽にできるか」 つまり、重力に逆らって身体を伸ばそうとする抗重力筋がしっかりしているかを診ます。 

 足腰の弱っている人はこれがつらい。 胸郭も下がっているので腕を上げると肩関節が痛くなります。

 その次の診察が仰向けにして、足の指を診ます。 外反母趾や偏平足や浮指になっていないかの診察です。

 腰痛やひざの痛みのほとんどの人が下の写真のように、浮指になっており、足指で床を押すことなく生活しています。

 私は指を引っ張ってポキッと鳴らしたり、指のまたを開いたりという今自力整体で行っている作業をします。

 そして指に力が入るようになると、ばんざいをすることが楽になり、これが楽になると同時に腰痛もひざの痛みも治っているのです。 「抗重力筋が働きだした」ということです。 ひざも腰も触らないのにです。

 結局「足腰の痛みは、抗重力筋の衰えによって起こる」 ということなのですね。

 

by 矢上予防医学研究所

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