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DATE : 2021.08.25

自律神経の交感神経の興奮過剰を押さえるために

  自力整体自体が交感神経の過剰興奮を鎮め、心身のエネルギーを回復させる副交感神経へバトンタッチするために考案されている。 その為の手法として

  • 沈黙(自分がしゃべらないだけでなく、騒音や情報や言語のない静かな環境にいること)、
  • 瞑目(目を閉じるか、暗い部屋で過ごす)
  • ゆっくり動作 (今の動作に注意を集め、力まず、最小限のエネルギーで動く)
  • 深呼吸 (吐く息に意識を集め、できるだけ長く吐く、ゆっくり話す)
  • 自力整体によって、自分の内部と対話する時間を持つ

という作業を行っている。 だから自力整体の果たせる部分は、その5分の1である。

しかし、問題は 5の自力整体は頑張っているけれども、1~4までができていない人である。

 1~4までは、自力整体の準備体操であるから、例えば私は今日の夜は自力整体の授業があるので、1~4の準備をしたうえで夜を迎えることにしている。

  交感神経というのは危険や闘争状態になったら、一瞬でスイッチが入るが、副交感神経は相当な時間をかけないとスイッチが入らないので、私は一日かけて1~4までを準備して、授業に入ることは完全な副交感神経モードにしてからマイクに向かっている。

  指導する側が副交感神経モードになっていないと、受講する側が副交感神経が起きてこないからだ。

 だから、オンライン教室に参加している方は、その日だけでも副交感神経モードになる一日を過ごして、授業を受けて欲しい。 するといきなり副交感神経が働いて、とてもよい自力整体ができるから。

 職場でイラつくことがあったとしたら、「あ、今日はオンライン教室があるので、この心境を引きずってはいけない。 冷静に落ち着いて、吐く息長く」と意識して欲しい。

 すると、最初は週に一度だったのが、次第に、「あ、明日は教室だから、こんな心境ではいけない」となり、毎日が「交感神経の暴走を抑え、副交感神経を抑え込まない生活」となるわけ。

  よく、オンライン教室の受講生が「矢上先生の息の長さについていけない」という声を聞くが、それはその人が日ごろから、息の浅い交感神経主導の、「思い癖、話し癖、動作癖」 になっているから。

 「お、最近、矢上先生の呼吸についていけるようになった」 となれば、日ごろの癖も改善されたといえるだろう。

 とにかく、日常が大事なのだ。 日常の疲れを癒すための自力整体ではなく、「私にとって、日常そのものが自力整体だから、特別に時間を取って自力整体をする必要なんかない」 位になれば最高だね。

 私も到達できていないけど。

  とにかく、「交感神経は老化を促進し、副交感神経は老化を抑制する」と覚えておこう。

  エネルギーを消耗するばかりで、擦り切れて、スカスカになって死ぬのでは嫌だもの。

  人生の晩年は、下の写真のように、副交感神経優位で笑って仲良く暮らしたいね。

by 矢上予防医学研究所

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