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DATE : 2021.11.24
側彎症の質問に答える
質問があります。
今、娘の出産でカナダに来て、アナログ人間の私も、必死で時差にも負けず、オンラインで生徒さんに自力整体をお届けさせていただいています。
カナダで娘の友人に出会い、子供の頃から側彎症で、今では日本でもカナダでも、手術をしないと治らないと言われ悩まれてるというお話を聞きました。
日常生活では今は特に痛みがある訳ではないので、手術はしたくないと思いながらも、ご自分でいつか動けなくなるかもという不安を抱えて過ごされているそうです。
私が見ても、側彎症ってこういう背中になるんだ。と一目でわかるくらい左の腰、肩が上がり、右の背中がぽっこり膨らんで、歩き方も右の背中が硬いから、動いてないところをかばうように、バランスを取って歩いてるのがわかりました。
手術はしたくないので、自力整体でどうにかなりますかって事で、オンラインの教室に入って試してもらっています。
何かお力になれたらと思い、矢上先生のお力をお借りしたくご連絡させていただきました。
どのようにアドバイスして差し上げればよいでしょうか?
今度出会った時には目を閉じて50歩チェックをしてもらって、ご自分でもしっかり確認してもらって、アドバイスが出来ればと思っています。
よろしくお願いします。
矢上 裕です。 実は私も子供の頃から側弯症でしたし、上の娘も遺伝したのか側彎症です。
100メートルオリンピックチャンピオンのウサイン・ボルトも側弯症です。
側弯の場合、腰痛、頭痛や坐骨神経痛が出やすいことはありますが、見た目や歩き方は不自然になりますが、手術で治す必要はなく、医師が側彎症の人に無駄に不安をあおっているような気がします。
本人も無症状なのですから、そのままで良いと思います。
逆に言えば、側彎症の人は運動能力に優れているともいえます。 アンバランスなからだを修正しているうち身体感度が人よりも優れていて、自分の異常や違和感にいち早く気付くことができるからです。
私も側彎症がなければ、自力整体という最もからだ感覚が鋭敏でないとできない仕事は無理だったでしょう。
顔の長さが人それぞれ違うように、個性の一つと考えています。
自分の自然の姿の側彎を力で人工的にまっすぐにするのは、かえっておかしく、不具合が生じると思います。
私も多くの人の背骨に触れてまたは見てきましたが、人間の正しい背骨はまっすぐではありません。
腰は左にカーブ、背中は右カーブ、首は左カーブになっているのが、自然です。
そのカーブが人よりも大きい人が側彎症といわれるのですが、全く問題はなく、大人になるにしたがってからだ自身が修正をするのでカーブがだんだん小さくなっていくのです。
思春期に側彎症が多いのは、背骨の成長期だからです。 成長期が終わって側彎症のまま生活していると、そのままでは不便なのでからだ自身がまっすぐに近づけようとして、生活に不自由はなくなります。
下の写真が、人間の本来の背骨の本来の姿です。
だからトラックも左回りに走りやすいし、ウサイン・ボルトの200メートル走のカーブの曲がり方は、側彎症の人でなければできない素晴らしい走りでした。
要するに西洋医学の世界は、何でも基準を定め、正しい形以外は異常だからと決めつけますが、私たち整体世界では側弯は個性であり、人工的な処置はすべきではないと教えます。
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