JOURNAL

お知らせ・日記・動画など

DATE : 2022.05.04

便秘と脱水 温かいスープ

便秘について

 これまで、便秘の原因は内臓疲労であると述べてきた。

 そしてもう一つの原因がある。 それは脱水である。

 ダイエット指導で、「睡眠前の体重と起床直後の体重を測る」というのがあるが、例えば起床直後の体重が睡眠前の体重より1kg減っていたとしたら、それは脱水している分が減っているのである。

 そしてその分、朝のスープを飲んで水分を補給してやらねばならない。

 1kg減の人は1ℓのスープを飲むくらいでいいのだが、そんなに飲めないので、500mlにしてその後で500mlを飲んでも良い。

 この朝のスープが空っぽの胃腸にしみわたり、大腸まで流れて便を押し出してくれる。

 つまり、朝の水分が足りないから便秘になっているわけだし、朝一番に内臓が欲しがっているのは睡眠中の内臓活動で失われた水分なのだ。

 できれば、温かいものの方が吸収は早い。 

 というのは、冷たい水はいったん胃で温められ常温になってから、腸に送られるからだ。

 そして胃で温める作業も、結構エネルギーを消耗するのだ。 それだけ体温が奪われるわけだから。

 身体が水を欲しがっているときはスープを与えてやると、空腹感がなくなる。

 朝の脱水を多くの人は、食欲と勘違いして固形物を食べるのだが、この固形物が便秘の原因なのだ。

朝はスープで脱水をいやし、水の勢いで大便を流してやる時間帯なのだと自覚しよう。

 朝にシャワーで皮膚表面を洗い流すように、スープで消化器の管を洗い流そう。

 それと脱水は一日2回訪れるのを知っておこう。

 起床後すぐの脱水と、夕方の脱水である。 認知症の徘徊などの発作の原因は脱水だと言われるが、確かに認知症の発作が起きるのは夕方であり、スープで補給するとすぐに発作が止まる。

 だから夕方の5時ごろは脱水になっているので、スープで補給すると食欲が収まる。

 さらに、「食事の最初は野菜から食べる」と太らないという説があるが、野菜よりもスープで水分補給の方が大事である。 

フランス料理のコースでは必ずスープで水分補給してからというのが原則だ。

 「寝起きにおなかが空いてしまう」と言って、昼寝の後に何かをつまむという人がいるが、それは脱水食欲と言われるものだ。 温かいスープを飲めば食欲はおさまる。

 間食で甘いものが欲しくなった時も、脱水食欲なので温かいスープを飲むと欲しくなくなる。

 だからおなかが空いていたら胃に問いかけて欲しい。

 あなたが欲しいのは温かいスープなのか、それとも固形物なのかと。

 そしてとにかく、固形物を食べる際でも、先の温かいスープ、もちろん味噌汁でも良いので、それを最初にすべて飲み干してから固形物を食べるという習慣をつければ、確実に食べる量は減るはずだ。

 皆さんには、本当の食欲と、脱水食欲との違いを見分ける身体的知性を身につけて欲しい。

by 矢上 裕

OTHER POSTS

その他の最新記事