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DATE : 2022.10.24
質問に答える。深呼吸の後の「息止め」は何のためにしているのですか?
先生の授業で始めと終わりに「1分間息止め」があります。
始めの息止めは40秒が限界で「がんばって止めた」感じ。
1分間はできないでしょ、、と思いながら最後の息止めは1分間が楽に止められました。
変化にビックリしました。
人生初の「1分間息止め」です。
経絡が巡ると息止めが楽にできるのでしょうか。
また、息止めは何のためにされるのでしょうか。
今週、学校の先生方に1時間の講座の依頼があり「深呼吸」をしようと考えています。
参考にしたいので、教えていただけると有り難いです。
回答・・・息止めの効果は多岐にわたりますが、
その一つが「二酸化炭素に対する耐性をつける」です。
息止めをすると苦しいのは、酸素が不足する為でなく、血液中に二酸化炭素が多くなることで、それを吐き出したくて苦しくなるのです。
血液中に二酸化炭素があっても苦しくならない人、息止めが続くようなシンクロナイズドスイミングの選手などは、「二酸化炭素に対する耐性がある人」 です。
そして何度も息止めを続けるうちに、耐性がついてきます。
では、何故 「二酸化炭素に対する耐性がある」 ことが必要なのか、これが息止め訓練の理由なのですが、血液中に二酸化炭素が多い人=息止めができる人 ほど、細胞呼吸が上手なのです。
細胞呼吸法について説明しましょう。
私たちが肺で息を吸ったり吐いたりするのを、外呼吸といいます。
血液中の酸素を細胞に届け、細胞から二酸化炭素を回収する作業を内呼吸とか、細胞呼吸といいます。 具体的には、酸素が血液中に取り込まれると、ヘモグロビンとくっついて毛細血管へ流れ込みます。
そして細胞までやってきたら、ヘモグロビンは酸素を手放して細胞が受け取るのですが、この時にヘモグロビンは酸素を手放す手助けをするのが、二酸化炭素なのです。
二酸化炭素が少ないと、ヘモグロビンは酸素を手放さず、酸素を抱きしめたまま血液中をさまよい、細胞が酸素を受け取れないので酸欠になり、エネルギーを作り出すことができません。
要するに 二酸化炭素がないと、細胞はエネルギー不足の状態になるのです。
息止めは苦しいですが、経絡治療を行うと楽にできるようになります。
息止めができるようになるということは、血液中に二酸化炭素がしっかり存在し、細胞への酸素運びが楽にでき、細胞はエネルギーを作り出すことができる人になるということです。
細胞がエネルギーを作り出す能力を、生命力といいます。
つまり、息止めの強さこそ、生命力の強さだと言えるのです。
以下の文章は、息止めの際に身体を動かすことで、息止めがやり易くなった方の報告です。
一人目、
今までの30秒呼吸法は、息を止めてる間は少し苦しいな、という感覚でいました。
今回からは、息を止めながら身体を揺さぶったり、軽くねじったり、伸び上がろうとしたりしました。
すると、苦しさを感じる間もなく、身体のあちこちがポキポキ、コキコキ整っていく感覚があり、
どんどん体温が上がり、「これが癒えていくということか」と感動しきりでした。
二人目
呼吸を1分止める事も、最初は40秒手前で苦しくなっていましたが、最後はしっかりと360度身体を使うという意識が出来ました。
息を止めている間、揺さぶったりねじったり、傾けたりしているうちに、たちまち1分が経ったように感じる程、楽に止めていられました。
意識や姿勢の在り方で、こんなにも呼吸が変わるのか!という気づきに至れました。
三人目
呼吸法で息を止めて吐き出す時に腰椎がコキッと鳴って足先が温かくなったり、頚椎の上の頭蓋骨辺りがズリッズリッと動き、鼻水や涙が出てきたり、腹式呼吸が大切だなと思っていましたが、今回の研修で息を止めることがポイントの腹圧呼吸と聞いて更に納得しました。
以下、矢上
息止めを長く続けられるヨガの行法があります。 生命力強化法です。
それは息止めをしながら、身体を動かすことです。 ヨガではクンバク体操と呼びます。
下の写真はヨガ時代に私がクンバク体操で、息を止めながら腕を回しているモデルをしている写真です。
あなたも、これから30秒呼吸法の時、息を止めているときに、背骨を反らしたりねじったりと動くと良いですよ。
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