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DATE : 2023.04.24

骨盤後傾、胸郭下垂、頭部前傾と肩の痛み

いつもお世話になっております。

ダイアリーに載る体の報告や、生徒さんの体の悩みなど、みなさんの観察力に刺激を受けます

今回は、私の生徒さんの体の悩み相談を送らせてもらいます

82歳女性 教室に通って7,8年になります。

数十年前に事故で右肩腱板を損傷、ガンで右肺の一部も切除しているそうです。

最近、ベッド解体など家具の片づけをしてから腱板損傷の部分がぶり返し、痛みが強く肩が上がらなくなったそうです。

腕が上がらないのは肋骨が下がっているからと、肋骨上げを指導したくても腕が上がりません。

左手で支えながら肘を開け(写真下)、

そこからさらに肩を上げるには極々ゆっくりと。

それで、ようやく肘を曲げながら手をバンザイ方向にもって上がる、という感じです。

利き腕の痛みで生活が不自由なのでなんとかならないかと相談されました。

体のゆがみは強いです。右の背中が持ちあがりながら、右足に重心がかかっているようです。

首が前に出ていますが、本人は、この肩の痛み以外どこかが悪いということは言われたことはありませんでした。

腱板の炎症が治るまでは無理に腕を上げないようにくらいのことしか伝えられていません。

下半身を動かすことで、肋骨が上がるようなことはできないでしょうか。

矢上 裕です。 ウーン 完全な骨盤後傾、胸郭下垂、頭部前傾ですね。 下のイラストのようです。

 この人の肩の痛みは、足の抗重力筋を全く使えていないことから起こっています。

 縄跳びをするときにジャンプする筋肉を抗重力筋といいます。

 壁に背中を当て、空中に飛ばなくても良いので、かかとを上下してゆすり、ふくらはぎの筋肉を使ってください。 何回かやっているうちに、足の太ももの裏の筋肉がつかえるようになると、お尻が持ち上がり、そうなると胸が持ち上がり、頭が胴体の真上に移動します。

すると、腕が上がり始めます。 腕だけを上げようとしても、とてもじゃないが無理です。

 下の写真のように、肩の力を抜いてかかとを上下するだけですので、高齢でも無理なくできます。

転ぶのを防ぐため、必ず壁に背を当ててください。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、私は壁にもたれて、かかとを上下しています。

by 矢上 裕

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