現在「すごい自力整体の第二弾」を製作中です。

今回もモニターの方を募集し、その悩みに答えていくという形を続ける予定です。

　私は２週間に一度、アドバイスしていく予定ですが、何しろ時間が足らないので、このダイアリーでアドバイスしていきます。　ダイアリーの読者の皆さんも参考になると思います。

　○○です。　現在38歳

165cm39kg、BMI 14.4と長年太れないことが悩みです。
健康診断では低体重で引っかかり、病院で原因を調べたりしますが、特に原因が見つからないまま、

この体型と付き合ってきました。
しかし、胃腸虚弱、体力がなく疲れやすい、自律神経が乱れやすい等、プチ不調の数々に体重をもう少し適正体重に近づけたい！とパーソナルトレーニングを受けたり、食事を変えてみたり、色んな方法で体質改善を試みました。
たんぱく質の量や食べる量を意識しても、無理な増量に胃腸を壊してしまうこともしばしば。

体重は増えても0.5kg程度です。
自力整体の本を読み、これなら自分で自分のことを変えることができるかもしれない！
と真理恵さんのインスタライブなども実践させていただいています。
食、身体も心も含めて、本気で自分自身を変えたくて応募させていただきました。
私は＋7kgを目指したいです！どうぞよろしくお願いいたします！

矢上　裕です。　お答えします。

　まず、知識として覚えて欲しいことがあります。

　私たちの肉体をコントロールするのは本人の意思ではなく、体内に張り巡らされた自律神経によるものです。　体重を増やすのも減らすのも自律神経が行っていますので、自律神経をコントロールできるようになることです。

　ダイエットに関して言えば、痩せすぎや太り過ぎは自律神経の交感神経の仕業で、副交感神経がちゃんとしていれば、その人の適正体重、つまり動きやすく、疲れにくく、疲れてもすぐ回復する体重になります。

　例えばこの質問者は７キロの増量を目指していますが、その７キロが動きやすく、疲れにくく、疲れてもすぐ回復する体重ではないかもしれません。　今の体力に７キロの荷物を背負わせてごらんなさい。

しんどくて動けないと思いますので、適正体重は３キロ増ぐらいではないでしょうか

体型は遺伝しますので、自分の意志で自由になるものではないということは知っておいてください。

　では、太り過ぎや痩せすぎを作る交感神経とは何でしょうか？

　これはストレス対応神経です。　つまりあなたの身に不快なことが起きているときに発動して、食欲不振や異常食欲を起こして、ストレスに反応しているのです。

　そして、交感神経の嵐が去り、副交感神経優位になると、食べたり食べなかったりに関係なく、適正体重に戻っていきます。　もちろん適正体重はあなたの理想体重ではないかもしれませんが・・・

　私は疲れるほどの太り方、痩せ方の人を見るたびに、「交感神経の嵐が起きているな」と診ます。

そんな人に食べ方や運動のアドバイスをしても、実行は無理です。

交感神経に乗っ取られて、本人の意思に関係なく、食欲やなまけ癖や不摂生が止まらないからです。

では、どうしたら交感神経の嵐を治めて、副交感神経優位にすることができるのか？

　それは５つの不快を、あなたの肉体や心から追い出すことです。　すると嵐は治まります。

第一の不快・・・筋肉や関節の凝りや痛みという不快・・・自力整体が有効です。

第二の不快・・・汗、尿、便、むくみ、脂肪などの　老廃物を抱えている。・・・整食法が有効です。

第三の不快・・・「やるべきことをやっていない」という焦り・・・「やり残しを仕上げること」が有効です。

第四の不快・・・食べているインプットより、運動や活動のアウトプットが少ない為に身体に残る余剰エネルギーのうっぷん。イライラ、・・・エネルギーを出し切ることでしか、すっきりすることはないでしょう。

第五の不快・・・脳の情報過多、スマホなどからの情報に振り回される状態です。　ネット断食と瞑想が有効です。

第六の不快・・・眠りが足りていないと交感神経が興奮して、太るか痩せすぎになります。

これらの不快をあなたが排除できた時、すっきりした心と身体を手に入れることができるでしょう。

自力整体はそのお手伝いができるだけで、心と身体がすっきりした状態を保つことができれば、自然に理想の体重、体型になっていることでしょう。

　断っておきますが、あなたが求める姿ではなく、動きやすく、疲れにくく、疲れてもすぐ回復する健康体重であることをお忘れなく。

　現代人は交感神経の嵐にさらされています。　これを克服することが自力整体流ダイエットです。

　では、次回に具体的なお話をしましょう。

by 矢上 裕