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DATE : 2023.05.10
身体の硬い人は 怪我をしやすいという嘘
毎回感じるのですが、普段は疲れた後は甘いお菓子や飲み物が欲しくなるのが、
自力整体を終えた後は、余計な物を食べたく無くなるということです。
これは意識の問題なのでしょうか。
帰りの新幹線が非常にキツイ席で姿勢を変えられずに何時間も乗っていたのですが
電車を降りた後でも身体の軽さを保てたのが驚きです。
ただ、本日は臀筋が筋肉痛です。
実技において、
踏み込みの足の位置、指の向き、摩擦のタオルの持ち方などなど、細かい点でずっと気づかなかったて点がいくつかあり改善出来て良かったです。
硬い方=悪い方でもない
硬いと怪我をする、というのも摺り込みであるというのが、身体の硬い私にとって
人体の不思議さが面白いなと感じた講義でした。
実技最後の呼吸法では30秒呼吸も1分間息止めも、非常に楽に出来るようになっていたことも驚きでした。経絡呼吸で、究極自分と周りの自然との境界線が無くなる感覚ということが非常に印象的で、今までとってつけたようなやり方だったとあらためて反省。
今回身体の中にある「見えない経絡のライン」を確かに感じながら呼吸ができたことが、少しの進歩だと思います。
矢上 裕です。 文中の二つの質問に答えておきましょう。
一つ目・・・毎回感じるのですが、普段は疲れた後は甘いお菓子や飲み物が欲しくなるのが、
自力整体を終えた後は、余計な物を食べたく無くなるということです。
これは意識の問題なのでしょうか?
回答・・・意識の問題ではなく、人はエネルギーが満ちると食べたくならないのです。
「気が満ちる」ともいいます。 エネルギー、気の増減はインナースキャンの体水分率でわかりますから、おそらくあなたは体水分率も高かったと思います。
人は経絡や呼吸から取り入れる気と、食物から得られる気を取り入れてエネルギーにしていますが、
経絡や呼吸から取り入れる気が多い時は、食べたくなくなり、少ないと常に食べたくなります。
体水分率が低い人はのべつ幕なしに食べたくなるのは、その為です。
あなたは研修で気の量が増えたことで、食欲がなくなったのではなく、食べられるけれども食べなくても大丈夫でという感じになったのです。
矢上先生は一日一食で大丈夫ですか? といわれますが、経絡と呼吸力で取り入れている気が多いので、食べなくても平気なのです。
二つ目です。
「硬いと怪我をする、というのも摺り込み」について
回答・・・これはよく学校の先生が体育の時に子供に話す、間違った説です。
おそらく、多くの人はこの「硬いと怪我をしやすい説」を信じているのではないでしょうか?
正解は「身体が硬いと過伸展防止になるので、怪我をしにくい」が正解です。
過伸展防止とは、例えばねんざを例にとると、足首が柔らかい人と硬い人では柔らかい人の方がねんざしやすい、つまり足首の筋を伸ばしすぎ(伸ばしすぎのことを過伸展と専門用語ではいいます)
しやすく、硬い人はねんざしにくいのです。
ほとんどの怪我は関節の過伸展によるものなので、硬いということは不調さえなければ怪我に強いということが言えます。イチロー選手だって野球に必要なところ以外は硬かったそうです。
歳をとると硬くなりますよね。 これを生理的過伸展防止と呼びます。
生理的とは自然に硬くなるという意味で、何故硬くなるのかといえば、年をとると骨や関節がもろくなるので、伸ばしすぎる怪我を防ぐために、筋肉がガードして伸びないようにしているのですね。
ですから、「あなたは硬いですね」と言わずに「過伸展防止装置が働いていますね」というべきなのです。
女性が男性に比べて膝を痛める人が多いのは、身体が柔らかく膝関節の過伸展防止が働かないからなのです。 人は生まれつき、骨盤が後傾している硬い人(特に前屈や開脚座ができない男性に多い)
や、柔らかいけども痛めやすい骨盤前傾の反り腰の人がいます。
骨盤後傾者に「柔らかくなりなさい」というのは、どだい無理な話です。 硬くて当たり前なのだから。
大事なのは前屈や開脚座ができる柔らかさではなく、普段の動きで脱力できているかどうかの方が大事なのです。 私も昔ヨガをやっていた頃、見事にポーズができる指導員が肩こりで困っていました。
ポーズができていても、筋肉を緊張させていたのです。
基本、男性は骨盤後傾者ですから、下の写真のように、前屈や開脚座は苦手なのが当たり前です。
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