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DATE : 2023.06.22
自力整体ダイアリー講座5 今の授業の進め方
90分授業の進め方
私は授業開始の30分前には実技を行う敷物に横たわります。 西宮教室もズーム教室でも受講生にそうするように勧めています。
この授業前の30分は自分の身体の状態を観察する時間として、なくてはならないものですので、
この時間をインナースキャンタイム、つまり自分の内部をスキャン、細かく撮影していく時間と呼んでいます。 この習慣が付けば、自力整体の時間以外の日常の姿勢や動作に対してもインナースキャンが働き、ゆっくりと落ち着いた、しかも転倒などの恐れのない安定した身体使いができるようになります。
私の場合は、これから行う授業のプログラムを考える時間です。
「今日の身体はここが硬いな、この部分をほぐしたいな」と思ったら、自分がほぐれるようなプログラムを展開します。 これは不思議なのですが、この「自分がほぐしたいプログラム」をすると自然と
「受講生がほぐしてほしいプログラム」 と一致するのです。
だから、時々受講生から「先生、今日の授業は私がほぐしてほしプログラムでした とても効きました」という声をかけられます。
昨日、6月21日水曜日の夜7時からのオンライン授業プログラムはこうでした。
仰向けで腹式呼吸をしていると、どうも腹斜筋が硬いせいかおなかが膨らみません。
腹斜筋は骨盤と胸郭をつないでいますので、縮んでしまうとどうしても胸郭を下に引っ張ります。
胸郭が引っ張られということは、つまりお辞儀をしている姿勢になります。
すると横隔膜の動きが妨げられ、大きく息を吸い込むことができなくなる。 それではいけないと、首から腰、お尻までの後ろ側の筋肉群がお辞儀状態の上半身を起こそうとします。
これが、首、背中、腰の凝りとなって、肩こりや腰痛を引き起こすのです。
さらに腹斜筋と腸腰筋が硬くなると、腸の働きも悪くなり、骨盤底筋も弱くなりますので尿漏れを引き起こします。
だから、肩や背中の凝り、腰痛を治そうとして、その部分だけをストレッチするのではなく、身体をお辞儀状態に引っ張っている腹斜筋と腸腰筋の緊張を緩めるのが先なのです。
だから、正座して下腹部を押さえながら前屈する、腹斜筋マッサージから授業を開始したのです。
この腹斜筋マッサージは東洋医学では按腹法として治療法として存在します。
実はこの腹斜筋と腸腰筋は手首、手のひらの凝りと関連しており、手のひらを揉むと柔らかくなるのです。 手のひらと言えば経絡では心包経なので、膝で手首の少し上のツボを踏むことで、手のひらと腹斜筋と腸腰筋を同時に柔らかくしているのです。
(下の写真は滋賀県マキノでの視力回復合宿)
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