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DATE : 2023.06.25

 画像診断について

矢上先生 いつもお世話になっております。

「転倒しない身体作り」とても大事な事だと思います。

周りの高齢の方が転倒骨折ほんと良く聞きます。

本日の講義で腸腰筋、腹横筋の縮みが原因だと改めて良くわかりました。

実技では、さほど難しいものではありませんが、手首ほぐしもいつもより時間かけて行う事で、脱力感ハンパ無い!って感じです。

結構きました。終わってからだるいぐらいです。

輪っかタオルを足に引っ掛けて倒し、タオル側のお尻に力を入れるのが両方共力が入り、少し練習が必要だと思いました。

本日は、うつ伏せで腰を反らせる状態から、次に寝て両足を倒して揺する動作で、ちょっと腰が痛くなりました。

普段は、うつ伏せの状態のままこのメソッドをするので痛くなる事は無かったのですが。

まさか脊柱管狭窄があるのでしょうか?

元々ヘルニアと分離すべり症はあります。

先生はどの様に推測されます でしょうか?

お時間ございましたらよろしくお願い致します。

矢上 裕です。 お答えします。

 まず、西洋医学の病名診断にとらわれるのはやめましょう。

 基本的に椎間板ヘルニアは腰椎が後湾している人がなるもので、分離すべり症は腰椎が前弯している人がなるので、後湾と前彎が同時にある人っておかしいですよ。

 さらに 今度は脊柱間狭窄症の心配ですか?

 反り腰の女性に多いのが、運動などで腰を反らせすぎて、腰椎同士を結んでいる関節が骨折して分離し、分離した腰椎が前に滑る、すべり症というのがあります。 

若いころに新体操などで反らせすぎた方に多いのです。あなたの場合それでしょうね。

 今度の研修のテキスト、ソマティクスの本にも書かれてありますが、そもそも腰のレントゲンやMRIを撮った時に、本人が癖で腰を強く反らせた状態で撮影しているから、腰椎分離すべり症と診断されたわけであって、その時本人が腰の力を抜いた状態で撮影したなら、そのような画像にはならなかったわけです。

 そして 現在のあなたは、撮影したときと同じ状況であるはずがない。

しかしあなたはあの撮影の時の腰の状態が続いていると思い続けている。

 これが画像診断の怖い所です。 

画像がその人の脳を支配しているので治らないのです。

さて、西宮教室にも脊柱間狭窄症の方が来られ、腰を反らせる技の時に痛むときがあると言われますが、私はこう言いました。「私は腰を反らせなさいと言っていません。 腹筋を緩めるために上体を起こして揺すりなさいと言っているのです」 

この言葉を聞いたその人は、同じように反らせても痛みはなくなりました。 

だからあなたも反らせるのではなく腹筋ほぐしをしてください。

腹筋がほぐれて、上体を前に倒す癖がなくなったら、あなたは無理して腰を反らせてすべり症を作る必要がなくなるのですから。

「すべり症になる無意識の癖を治す」 これが根本的な治し方なのです。

 「私はすべり症になっているのではなく」 「私はすべり症になるような姿勢を取り続けている」

という風に、被害者意識から、当事者意識に切り替えることで、自分で悪い癖をやめることができます。 自分で作っておきながら整形外科で診断名をもらって、びくびくしてはいけない。

 とにかく、どこかに痛みがあると病院に行って注射をするとか、診断名を信じるのではなく、もっと自分を観察し、自力での道を切り開くようにしてください。

でないと、自力整体ナビゲーターとしての力はつきません。

by 矢上 裕

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