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DATE : 2023.06.26
ダイアリー講座 11 おなかの脂肪は筋肉の補強材
脂肪を研究してきて一番に思うことは、脂肪は邪魔もので忌み嫌うものではなく、筋肉が弱っている部分に巻き付いて、筋肉が骨を支えきれなくなっているのを脂肪が代わりに補強してくれているのである。ということです。
これを痛感したのが、ヨガに入門するきっかけになった滋賀県三島でのヨガ道場でも断食体験です。 当時の私のウエストは太く85センチくらいあったと思います。
一週間の滞在で帰ることにウエストは79センチになって、喜んでいました。
ところが自宅に帰ってからしばらくすると腰痛と坐骨神経痛が出てきたのです。 坐骨神経痛がひどいと常にお尻に不快感があり、前屈をするとやけ火箸を当てられたかと思うほどの激痛です。
のちのヨガで腰の筋肉を強化することにより治ったのですが、その後ヨガでのダイエット指導、自力整体でのダイエット指導をしているうちに、食事制限で急激に体重が落ちた人がぎっくり腰になることを発見しました。
この理由が、腰骨を支える体幹の筋肉(腹直筋、腹斜筋、腹横筋、腸腰筋、多裂筋)が弱って、腰骨を支えることができなくなった人に、内臓脂肪や皮下脂肪が付いてくれるのです。
これは筋肉の代わりをしてくれているということに気づきました。
そして自力整体で体幹がしっかりし、腹筋が柔らかくなってくるにしたがって、脂肪が退散する。
90分の授業の中でも、腹筋を柔らかくする技を繰り返すと5から10センチ近く脂肪が消えるのです。 そして、毎日のインナースキャンの測定もそれを証明する数値が出ています。
というのは、皮下脂肪が多い日は筋肉量が減って、筋肉量が多いと皮下脂肪が少ないのです。
だから、肥満者が脂肪吸引という処置をすると、腰の支えがなくなって立てなくなるのではないかと思います。
世間の情報で、筋肉=良いもの、脂肪=要らない物 という刷り込みが私たちを支配しています。
この考えを改めて、「筋肉の弱化を補填するのが脂肪」であるという考えに変える必要があります。
「脂肪を除去するという考え方」ではなく、「脂肪の補填を必要としない筋肉を作る」が正解です。
先日も、本で紹介するダイエットモニターの男性が、5キロほど体重が減った時点でぎっくり腰になりました。 まさしく脂肪の補填がなくなったための腰痛です。
だから、私はウエストの太い人を見ると、「ああ、あの脂肪の下の筋肉は相当硬く、弱くなっているのだなあ」という風に見ます。
ですから、ウエストを気になさる前に、その下の筋肉群の硬さと弱さに気づきましょう。
下のイラストは腕の筋肉の輪切りですが、ウエストも同じように考えると、Aが正常な人の筋肉量、 Bが筋肉量が少なく脂肪が多い腰痛者となります。あくまでイメージです。
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