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DATE : 2023.07.01

自力整体ダイアリー講座 19           何故お尻を鍛えると腰痛が治るのか

自力整体ダイアリー講座21  人は何故腰痛になるのか 矢上仮説

結論から言いますと、「大腸の中の便の流れが右から左へ流れるから」

というのが私の仮説です。

右の大腸の写真で黄色く書いてあるのがS状結腸です。そしてそこに

待機して留まっている便のことを滞留便といいます。

私がこれまで治療してきた腰痛の患者さん、また指導してきた腰痛の生徒

は、ほぼ例外なく腰痛や足腰の痛みが解消されるときに、この滞留便が

排泄されるのです。これから滞留便とは、S状結腸に留まっている便と理解してください。この便の流れは人種に関係なく人類は皆同じです。

そして、もう一つの理由は、仙腸関節にあります。私たちの仙腸関節は左が閉じ、右が開く傾向にあります。だから膝の痛みは閉じる側つまり左に発生しやすく、腰痛や坐骨神経痛は右側に発生しやすくなる。(閉じている側の梨状筋と上双子筋が硬くなり坐骨神経痛を圧迫して左坐骨神経痛になることもある)

何故、左右の仙腸関節の開閉力に左右差が表れるのかというと、それが

人間は常に左側にあるS状結腸に滞留便を抱えているから、左足に便の重さがかかっているから。それで左足に重心がかかるので、左側のお尻の筋肉が発達して左仙腸関節が硬いのです。

右は重心がかかりにくいので緩んで開きやすくなっている。

女性の生理の時に仙腸関節が開くのですが、生理前になると右が開き、開ききったら左が開く。

左が開くと同時に月経が始まり、左が4日かけて開ききったら月経が終わり、今度は左から閉じていき、左が閉じ終わったら右が閉じ始め、左右が閉じ終わった時に排卵が始まり、しばらくして次の月経の為に右が開く ということが分かっていますし、分娩の時も右に仙腸関節の方が左よりも開きます。

 さて、腰痛ですが、腰痛というと手を腰に当てますが、腸の奥にあり、腰椎と大腿骨の内側につながっている腸腰筋が緊張することによって、腸腰筋が刺激されるときに痛いのです。

この腸腰筋は歩くときに足を持ち上げる時に収縮します。そして後ろ足になった時に伸ばされます。この腸腰筋の拮抗筋はお尻の筋肉大殿筋です。

大殿筋は歩くときに片足立ちになり重心がかかった時に収縮し、後ろ足で大地を蹴るときにも収縮します。拮抗筋というのはある筋肉が緊張するときは、その拮抗筋はゆるみ、その筋肉が緊張するときは反対側はゆるむという関係で、大殿筋が緊張するときは腸腰筋はゆるみます。逆に大殿筋に力が入らないと、腸腰筋は縮みっぱなしになり腰痛になるわけです。そして大殿筋がちぢみっぱなしになると、坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛になります。

つまり、腰痛とは縮みぱなしになっている腸腰筋が痛むのですから、その拮抗筋の大殿筋は緩みっぱなしになっている。そして大殿筋のゆるみが治り、しっかり力を入れるようになったら、腸腰筋の縮みっぱなしが緩んでくるので、腰痛が楽になるということですし、

その反対側は、大殿筋が縮みっぱなしだから坐骨神経痛になるので、その側の腸腰筋の緩み過ぎを力を入れさせることで大殿筋がゆるみ、坐骨神経痛が治る。

という図式が、腸腰筋の大殿筋の拮抗筋を知ることによって解決するわけです。

膝の痛みや変形というのは、重心が常にかかって無理をして疲れている足に発生します。

つまり、大殿筋がカチカチになっている側の足で、腸腰筋はゆるゆるの側の足ですね。

ですから、腸腰筋と大殿筋のアンバランスが正されることが膝の痛みの根本的な治し方になるわけで、ひざだけを治療しても治るわけがないのです。

 また、股関節を開くときに痛む人がいますが、あれば股関節が痛いのではなくて、股関節を開くときに腸腰筋が伸びないといけないのですが、腸腰筋が縮みっぱなしの為に伸ばされる刺激で痛むわけです。

数学の図式のようですが、腸腰筋が縮みっぱなしの側は股関節が開きにくい、その側のお尻の仙腸関節は緩みっぱなしで、大殿筋も緩んでいて力が入らない。それで腰痛や、仙腸関節周囲の痛みが発生する。

その反対側は腸腰筋が緩みっぱなしなので、股関節は開きやすいが、大殿筋が縮みっぱなしなので、坐骨神経痛を圧迫して坐骨神経痛になりやすく、またその側の足に体重がかかり過ぎて膝に負担がかかり変形したり、正座ができなくなったり、膝の痛みになる。

ということがわかってきました。

ふう~ いかがでしたか? ついてこれましたか?

 さあ、もうひと踏ん張り、この腸腰筋と大殿筋のアンバランスを作っている犯人は誰でしょう。答えは最初に説明したS状結腸滞留便です。どんどん溜まるにしたがって重心は左足にかかり、左坐骨神経痛、左膝の痛み、右腸腰筋痛、右お尻の仙腸関節痛、股関節痛になるわけです。

 だから、これらを治すには緩みっぱなしの右のお尻を鍛えることが大事なのです。

 暴飲暴食により大腸の蠕動運動が弱くなり、S状結腸滞留便がどんどん蓄積していくことが足腰の痛みに繋がるということがお分かりいただけたでしょうか?

 だからこそ、「正午~18時までに食べ、それ以外は空腹で過ごす18時間断食」 で大腸の蠕動運動を回復させて、S状結腸滞留便を押し出させることが最大の治療なのです。

 逆もいえます。つまり自力整体で腸腰筋と大殿筋のアンバランスを修正することで、左足にばかりかかる体重が左右均等にかかるようになれば、S状結腸滞留便が出やすくなります。

整体と18時間断食どちらが先か、鶏と卵のようなものです。両方同時がいいでしょう。

下の写真のように足を開いた時に、その側のお尻をギュッと力を入れて鍛えてください。

大体右側が緩んでいるので、力が入りにくいと思いますが、何度も繰り返していると入るようになります。均等になってくるにしたがって、腰痛、仙腸関節痛、股関節痛、坐骨神経痛、ひざ痛が薄紙をはがすように楽になってくるはずです。

 

by 矢上 裕

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