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DATE : 2023.07.04
何故、年を重ねると痛みがでてくるのか? 理由2 経絡痛
東洋医学では「「不通即痛」ということを教えてくれます。どういうことかというと、人体には目に見えない経絡という気、エネルギーの流れるパイプがある。この経絡を流れる気が滞ると経絡上へ痛みが出るという意味です
ですから鍼灸師は患者さんの痛みの出ている部位を診て、それがどの経絡の気が詰まっているのかを診断し、その経絡の流れが良くなるようなツボへ針や灸で刺激します。
また、全身を巡る経絡は筋肉や関節だけでなく、臓腑にも繋がっており、その臓腑が疲れていて、その修理の為にエネルギーを消耗していると、筋肉や関節を流れる経絡の中を流れる気が少なくなり、その経絡上の筋肉や関節が痛むのだと教えています。
これは断食をやってみて分かったことですが、足腰の痛み(腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、膝の痛み)を抱えている人が断食をすると、ほぼ重傷者以外は五週間ほどの断食で痛みが消えてしまうのです。ということは断食によって内臓のエネルギーを使わず休息させることで内臓が回復し、経絡の流れが良くなったからです。
現代医学では、「まさか、内臓の疲労回復に気が動員されるために、経絡上に痛みが出る」なんてことは考えません。内科と整形外科は別々なのです。
私が痛みがある人に18時間断食を勧めるのは、この東洋医学の「不通即痛」の考え方があるからであり、これまで40数回行ってきた断食の経験があるから、自力整体+18時間断食でないと痛みは取れないと考えているからです。
確実に言えることは、50歳を越えると筋肉や関節だけでなく、内臓の消化や排泄の機能も低下します。脂っこいものが食べられなくなり、あっさりしたものを好むようになったり、若いころのような太いしっかりした便が出なくなってきたときが内臓老化の始まりです。
1日3食を2食に変える時期だと考えます。お昼は食べますが、夕食か朝食を抜くかスープ食にすることで内臓疲労が解消し、食欲が出て便通も良くなります。
そしてS状結腸滞留便が出ると、あちこちの痛みが消えていきます。
私も妻も日ごろ粗食ですので、たまに会食をして食べ過ぎると妻は前頭部の頭痛になります。
私は左の膝が重くなります。前頭部もひざも経絡では胃の経絡であり、胃の疲労が胃の経絡痛となって表れるわけです。
中高年になると圧倒的に膝の痛みが増えてきます。
肥満している方に多いので、お医者さんは体重を減らしなさいと指導しますが、確かに太っていることで膝に負担がかかっていることよりも、胃を酷使するまで食べ続けているから、膝の痛みになっていることを知っていただきたいと思います。
特に左の膝の痛みは左のS状結腸滞留便が溜まって、重心が左にかかっている場合が多いので、18時間断食を行うか、おかゆ断食で溜まっているS状結腸滞留便を出すことで重心が均等になり、膝の痛みやだるさが消えていきます。胃と膝の関係。これは覚えておきましょう。
というか、整形外科の先生たちにも是非知ってほしい東洋医学の知識です。
例1 胃の疲れは股関節や膝に痛みが出る脾経・胃経の経絡痛
(右イラスト)
・心臓の疲労⇒ 左肩から腕の痛みとしびれ
・脳の疲労⇒ 右肩から腕の痛みとしびれ
・肺の疲労⇒ 手の指の痛み、手首や手の親指の痛み
・胃の疲労⇒ 膝の痛み
・腎臓の疲労⇒ 腰痛、坐骨神経痛、足首の痛み
・肝臓や子宮・卵巣の疲労⇒ 股関節の痛み
・大腸の疲労⇒ 腰痛や坐骨神経痛、脊柱間狭窄症
このように内臓疲労と筋肉や関節の痛みはつながっているのです。
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