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DATE : 2023.07.19
自力整体ダイアリー講座34 筋力アップは鍛えなくてもできる。
アスリートでもない私たちが、健康になるために筋トレをする必要があるだろうか?
というテーマでお話をしてみましょう。
答えは「ない」。これが自力整体からの答えである。ゴリラが筋トレをするところを見たことがないからである。私たちの筋肉が弱ったように感じるのは筋肉が100%の力を発揮できていない状態だから。
100%の力を発揮できる筋肉は100%脱力できている筋肉なのです。それができているのが野生動物で、チーターやライオンなどは獲物を追う以外は完全脱力をしています。
サッカーの三浦カズ選手なども、野生動物なみに必要な瞬間以外は脱力していますから、長持ちしているのです。
私の場合自宅がマンションの9階にあるので、時々階段を使って足腰力を試してみるのですが、全く息も切れず、ドキドキも少なく、平気で登れますが、私は自力整体で筋肉を脱力させる以外の筋トレはしていません。歩くのも2000歩くらいで自転車で移動しエスカレーター派です。
それはどういうことかというと、ほとんどの人は筋肉に何らかの力が入っています。
それは何故かというと骨格が斜めになっているからです。斜めになっているけども真っすぐに見えるのは筋肉が緊張して真っすぐに起こしているのです。
つまり、何の労働もしていないように見えても、筋肉の半分はエネルギーを使っているわけ。
すると、いざという時に半分のパフォーマンスもできません。
私から言わせてもらえば、筋トレをしている人に対し「重たい荷物を支えている筋肉にさらに荷重をかけて鍛えてどうするの? それよりも骨格を真っすぐに戻して筋肉の不要な労働を解放して休ませましょうよ」というのが答えです。
そしてそんな脱力を目的として自力整体をやってきた私の筋肉は痩せているかといえば、70歳にしては体重70キロに対し、筋肉量は55キロと若いころを維持しています。
だから歪んでいる人が筋トレをすることは、労働の上に労働を重ね蓄積疲労で筋肉はかえって痩せて、硬く縮んだ干し肉みたいな状態になるわけです。
とにかく骨格を真っすぐに整え、筋肉の蓄積疲労を抜いてあげてください。すると筋肉量はアップします。
どうも私たちは重たいバーベルを持ち上げたり、走ったりすることが筋トレだと勘違いしている。それは蓄積疲労を与えているだけであって、本当の筋トレとは骨格を立て直して筋肉を脱力させることなのです。そうすれば衰えない、使わないときは軟らかくて、いざという時に力を発揮できる筋肉になるのです。
私のイメージとしてはアスリートにも筋肉に荷重をかける筋トレは不要だし、かえって競技能力は落ちるのではないかと思います。荷重をかけて太くするよりも、正しい身体の使い方を覚えて怪我をしない、また疲れない使い方を、身体を観察しながら作り上げる方がメリットが大きいですし、その方が競技人生も伸びるような気がするのですが、皆さんはどう思われますか?
競技で一番やってはいけないのは力むことです。
力みの代表が歯を噛みしめることです。
だから私はスポーツを観戦するときに、歯を嚙みしめていないかを見ますが、下の写真はバスケットの名選手ジョーダン選手 とイチロー選手と大谷選手ですが、見事に噛みしめていません。ジョーダン選手は舌を出していますので、噛みしめたら舌を噛んでしまいます。
イチロー選手も大谷選手も頬を膨らませているのは、噛みしめを防いでいるのです。
まさに見習いたい、脱力名人です。
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