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DATE : 2023.09.05
父の感覚健忘症つづき
前回 投稿した○○です。
現在、ソマティクスも赤信号反射の体操を教えて、まずはそれを毎日一緒にやっています。
そこで今までは私が指導するのみでしたが、これではいけないと気付き、父本人にも感じてもらい
感想を口に出すようにしてもらいました。
父は右足の腿裏がとても縮んでいて硬いので、なんと右のかかとや足の指が自分の脳の命令で
直ぐに動かないのです。。。右足のみアキレス腱を伸ばす事もできません。
幸い私は健康と異常の人のようで自分の体の痛いところにすぐ気づけるし、自分で自力整体などで調整できるし、もちろん今のところ、脳からの命令は聞く体でありますので、命令しても動かない父の足をみて、愕然としたし、感覚健忘症そのものだと恐ろしくなりました。
ソマティクスの赤信号反射の体操をしてもらい、まずは自分でどこが痛いか?どこが硬いか?を
考えてもらいました。
右ひじと左ひざをねじってつける体操がありますが、縮んでいるほうが明らかにつきも悪く
上体をひねることも苦しそう。それを父自身で感じてもらいました。
一通りのソマティクスが終わり、次は自力整体です。
この前の課題実技でもあった、片方の足は伸ばし、もう片方は内側に曲げて、伸ばしたほうの足先を
伸ばしたほうの手でつかみ、足を左右に股関節から揺らすというのをしました。
腿裏が伸びる自力整体だと思ったからです。
父の場合左足は正常で左はタオルなしで自身の手で足先をつかめましたが、右は背中、腿裏と縮んでいるので右手で足先をつかめませんでした。最初はタオルを使用し、膝裏を床につけることを意識し左右に揺らしました。
何度か繰り返すうちに、右もタオルなしで指先をつかめるようになりました。
その体操でどこが痛いか、どこが縮んでいるか、父自身に味わってもらいました。
5回ほど繰り返した後、今度は両足裏にタオルをかけて、お尻で前後に歩くように
指導しました。
なんと最初は全く動かなかった右足指がピクピク動きだし、アキレス腱も弱弱しいながらも
父の脳の命令に従い、動くようになったのです!!
すごいなと思いました。
こんなの整形外科に行っていたときは、謎の点滴をされて謎の薬がでて全くよくならなかったのに
たった1週間程度、軽くソマティクスと自力整体を組み合わせただけで、運動感覚健忘症から少しですが抜け出してこられたのです。
父はとても喜び、私のおかげだと言ってくれましたが、父が自分で自分の体を考えて動かしたからこその結果だと思ったし、このまま歩けなくなったら・・・と心配でしたが
一筋の光明が見えたひと時でした。
毎日少しの時間ですが、一緒に自力整体とソマティクスをやっていこうと思います。
矢上です。
それはとても良いことです。
からだの硬いほとんどのお年寄りが運動感覚健忘症になっています。
自分の身体、関節や筋肉のどこが硬くなっているのかわからない。
どうやって緊張している筋肉を脱力して良いかわからない。
動かして痛むのは、どこがどうなっているのかわからない。
つまり、自分の筋肉や関節と脳の感覚中枢のネットワークが切れている人を運動感覚健忘症といいます。 あなたはそんな父親を何とかしようと、手助けしながら脳のネットワークをつなげようとされている。 素晴らしいことです。
これこそが、本当は整形外科が担当しなければいけないリハビリなのですが、未だに薬と手術しか対応できてないのはからだに対しての学習が足りないと感じます。
また少しでも背骨の隙間が開くように、養成でタオルを使った腰反らし、背中反らしをやってあげてください。 運動感覚健忘症は背骨の隙間が狭くなり、そこから出ている神経が圧迫されているのも原因なので、是非タオルでの背中反らしをやってあげてください。
研修では足を伸ばしてやりましたが、 下の写真のように腰の場合は足裏を合わせてがっせきでやるといいです。
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