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DATE : 2019.12.12
コピペ星人に告ぐ
誰かの言葉をそのままコピーして貼り付ける
「コピペ」別名「引用」 という言葉がある。
私の文章もそうしている人が多いらしい。
読書をしていても、巻末に参考文献が多い書物があると
読む気はしない。「なんだ参考文献のまとめなのか」と思うから
友人と話していても「誰それがこう言った」という
話も聞きたくない。本人の体験、考えが聞きたい。
私は自分のオリジナルな考えでなく、
誰かの聞きかじりをしたり顔で話す人を「コピペ星人」と呼ぶ。
「コピペ星人」は気をつけないと大恥を書くことがある。
本で知ったことを、さも自分が発見したように人に話し、
運悪く聞いている人がその本の内容を知っている場合である。
「あ、この人はあの本の内容を、自分が発見したようにしゃべっている」と 思われたら「大恥」である。
もちろん、私も多くの先人から学んだことで自分のオリジナルを生んだ。 けれども、マネは一つもない。
多くの学びを、ひとまず脳の熟成倉庫に入れて忘れる。
で 自分流の物を混ぜて発酵させる。
その発酵させたものが別の形となって生まれるものが
私のオリジナルとして誕生する。
この発酵の段階を経ずして、人に伝えても人は感動しない。
聞いている人は「誰かのコピペ」は敏感に気づく。
言っている人に「うしろめたさ」を感じるから。
結局人は、独自性、実体験にしか感動しないのだ。
感動というのは泣いたり笑ったりすると勘違いしているが
「私もその人の体験を体験、行動したい」という気になった時が、「感じて動く」という本来の感動。
私は自分の研修や講演で、相手が行動を起こさない限り、
感動させていないと反省する。
面白いだけではダメなのだ。
だから実直に体験したこと、自分のオリジナルだけを話す。
自分が体験したことを聴衆が体験すれば、
素晴らしい効果を得ることを信じて話す。
この愚直までの「真実しか話さない」という信念が、
相手の心の芯に届くのだと思う。
コピペ星人には、永遠にわからない世界である。
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