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DATE : 2019.07.19
記憶の整理整頓
「なぜイヤな記憶は消えないのか 榎本博明著」
に面白いことが書いてあった。
成功者は過去のネガティブな記憶にも、「」意味があった、あれが今の自分を作った」というポジティブな意味を読み取ろうとする心理傾向がある
という一文である。
確かにそう思う。
成功者が愚痴を言わないのも、自分の現状を環境や過去や家族のせいにしないのも、全ての経験が今に繋がっていると考える心の傾向があるからなんだ。
私自身振り返ってみると、過去のネガティブな記憶が消えていっているのが分かる。
これは齢を経たからなのか、仕事がうまくいったからなのか、元々能天気だからかわからないが、嫌な記憶は忘れてしまっている。
確かに過去の嫌な記憶、例えばトラウマなどに支配されて身動き取れない人もいるが、それは本人がかわいそうではなく、本人が選んでいると思う。
現在が楽しければ、熱中していれば、嫌な古い過去なんか思い出さないから、過去に振り回されている人は現在をいかに生きるかを工夫しよう。
ある本で読んだのだが、老人の脳は許容量が少なくなってくるので、自動的に美しく楽しい記憶だけが残り、ネガティブな記憶が消去されていくという。
老人はその宝箱の中にある思い出を、何度も取り出して眺めながら一人悦にいる。
人生の名人は、自分の記憶の整理整頓ができるひとだろう。 珠玉のような思い出は宝箱に保管し、それ以外はゴミ箱に入れる。
宝箱の記憶をたずさえて、天国へのお土産とする。
私たちが天国に持っていけるものは、お金でも家族でもなく、この世で生きてきた経験と思い出だから、いい思い出を作ろう。
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