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DATE : 2021.06.03

    書店での発見

 先日書店で健康コーナーの本棚で矢上 裕と書いた札を見つけた。

 西宮ガーデンズのブックファーストでのことだ。

 執筆をしなくなってから5年経つが、この発見は嬉しいものである。 

 思えば今は亡き野球の野村監督が 「農作物を育てるときに3つの段階がある」と言っていたな

 最初の段階は「種を蒔く」次に「水や肥料をやる」最後に「収穫する」時期だと。

 私にとって執筆活動の1995年から2015年の20年間が「種まき」だったかな。

 そして2015年から、ナビゲーターの連続研修を始めるようになった。

 500名のナビゲーターのうち、現在オンライン研修も含めて300名近いナビゲーターが受講している。

 いわば今は水をやり、肥料をやり、知識や実力を育てている時期に当たる。

 いろいろな発展、普及のやり方があるが、歩みは遅くても「人材を育てる」ことが一番の普及活動だと思う。

 いくらマスコミが取り上げて、私が有名になってテレビに出ても、それは気まぐれなブームで終わってしまう。

それよりも、自力整体で良くなったという人がどんどん出て、その中でナビゲーターが生まれ、そのナビゲーターから習っている人がどんどん良くなっていき、ナビゲーターを目指すようになり、その人の生徒が良くなり、という循環こそが確実に広がるはずと信じて今は頑張っている。

 だからナビゲーターの実力の向上こそが、最高の普及活動になる。

 自力整体の花が咲き、身がなる時期には私はもういないかもしれない。

 それでも、今の地道な道をひたすら行くのみである。

 詠み人知らずで、私の好きな短歌がある。 

「この秋は 雨か嵐か知らねども 我ひたすらに 田の草を取る」

 意味は、収穫の時期には雨や嵐で稲は全滅になるかもしれない。 今頑張って田んぼの草を抜いても無駄になるかもしれない。

でも 私は今やること(田んぼの草を取る)を淡々とやるだけである。

 何という潔さ、強さ、こんな生き様 かっこいいではないか

 今も先の見えない時代である。 今自分がやっている努力が報われるかどうかわからない。

 けれどもそんなことは考えずに、今自分ができること、やるべきことを、   ひたすら淡々とやり抜こう。

by 矢上予防医学研究所

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