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DATE : 2021.09.18
外反母趾の質問に答える
外反母趾の生徒さんについてご相談させてください。
50代の女性。外反母趾があまりにも痛く歩くこともままならなくなったことがある方です。
その時の辛い思いから、自分で整えたいと今年の5月から自力整体を始められました。
毎週欠かさず通われ、ご自宅でも朝ドラを見ながら足指回しをしたり熱心にされています。
彼女からまた親指がさらに内へ入りだしたような気がすると相談を受けました。(現在写真)親指が寄った影響で、人差し指の上にタコができています。現在痛みはなし。
質問です。
浮き指のようですが、足の爪をつける実技と合わせてしている、指反らしですが、浮き指の方も十分にしても良いでしょうか。経絡治療や水毒予防にもなると思うのですが。
回答・・・両方やるべきです。
生活面ではスリッパ生活のようでしたので、スリッパをやめて足指でしっかり床をつかむこと。
足指の力がまだ弱いため、引き続き足指強化をして頂くことをアドバイスしました。
その他、軸足に外反母趾のため重心の不バランス。
親指の脾経ラインとの関わりが考えられるかなと思いました。
今回の研修にありましたように、外反母趾だけをみるのではなく、その人全体をみて、この方がまた辛い思いをされないよう、アドバイスができればと思っております。
上記の他にアドバイス等、ご教授頂ければと思いメール致しました。宜しくお願い致します。
矢上 裕です。 写真があるとわかりやすいですね。
この外反母趾のなり方は、重心が左足の親指の付け根にかかっているのが原因です。
何故足の親指の付け根に重心がかかるか、順番に説明しましょう。
- 左足の足の親指の付け根に体重がかかるのは、膝から下の脛骨が内にねじれているから。
- 脛骨がねじれているのは、その上の大腿骨が外にねじれているから。
- 大腿骨が外にねじれるのは、椅子に座っているときにその側のお尻に体重がかかり過ぎているから。
- それは左の骨盤が下がり、右が上がっているから、左尻ばかりで座ってしまう。
- その原因は、腰椎が左に前湾していて、骨盤が左にスライドしているから。
結果、その外反母趾を治すためには、腰椎の左スライドが治れば、足の親指の付け根をほぐさなくても治るし、スライドがそのままなら、足の親指の付け根だけをほぐしても無駄ということです。
要するに、腰痛の延長としての外反母趾の痛みなのです。
実際に骨が飛び出しているのは元の形には戻りませんが、腰の左スライドが治れば痛みは即消えるはずです。
腰椎のスライドを治す実際の実技は、やはりそのスライド直しを意識しながら90分の自力整体をやることで、その局所だけを何とかする対症療法は存在しません。
下の写真が、その方の骨盤の左スライドの状態です。 右は正常な骨盤です。
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