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DATE : 2021.09.23
昨日の実技を振り返って
昨日の水曜の授業の進め方について解説してみたい。
何故かというと、自力整体をナビしていくうえで、設計者の意図を理解する助けになるからだ。
私は身体をほぐす場合、4つの領域をほぐすように組み立てる。
その4つの部位とは、手のバックライン、フロントライン、足のバックライン、フロントラインだ。
手足はそれぞれ2本だから、計8つのラインをほぐす。
実はこれが経絡になっているので、経絡治療とも言うが、バックライン、とフロントラインという方が東洋医学を知らない人にはわかりやすいと思う。
授業の流れで説明していく。
- 瞑想と眼球刺激により、日中脳に集まっていた血液とエネルギー(気血)を身体に下ろし、交感神経モードから副交感神経モードに切り替える。
- 次にやることは、身体に下げたエネルギーを末端に向けて、どう流していくかを考える
- まずは足の末端刺激だ。
- 足の親指を回す、足裏を反対側のかかとで踏んで足指の全関節を広げる。
- 足指を反らせたり、爪を床につけたりして、体重をかけてお尻をゆすり、足指全体を刺激する。
- 次は足のフロントラインの刺激で、足を前後に出して腰を落とし腸腰筋を伸ばす。
- 今度は頚椎、背骨、足のバックライン刺激で、正座前屈とぼんのくぼ指圧、踏みこみ
- 手のバックライン刺激は四つん這いでの手の甲伸ばし、膝立ちでの手首親指側伸ばし、小指側伸ばし、膝立ちで手を組んで手首ねじり、肘の膝圧前屈。
- 手のフロントライン刺激は、前腕内側の膝指圧から始まり、指反らし、手首そらしの後、うつぶせで肘を直角にして、その側に下半身を倒して、みぞおちから胸までを広げていく。
- 左右やったら、最初にやった足のバックライン、フロントライン、踏みこみで前半終了
- 休憩
これで頭から下げたエネルギーを手足の末端まで届けたことになる。すると完全に交感神経を静まり、副交感神経の独壇場になるわけだ。 ここで4つのラインを再確認しよう。
- 足のフロントラインは、上は腸腰筋、下は足の爪までを通る前面のライン
- 足のバックラインは、ぼんのくぼ、背骨、お尻、仙腸関節から膝裏を通ってかかと、足裏までのライン
- 手のバックラインは手の甲から始まって肩甲骨、後頭部、腰まで
- 手のフロントラインは、手の指・手のひらから始まって、胸からみぞおちまでのライン
昨日はここまでのラインほぐしに1時間たっぷりかかったが、その後の爽快さはたまらなかった。
後は座禅瞑想~体幹筋肉~反り腰直しをして終了となる。
自力整体は頭部から身体に降りてきたエネルギーの、デリバリーだなと今更ながら思う。
エネルギー配達屋ということか。 これからナビゲーターは関節や筋肉という部分をほぐしているのではなく、8つのラインをほぐして、エネルギーを供給していくという意識で誘導すると良い。
おかげでエネルギーに満ちた朝を迎えた。
40年前にスタートした自力整体も、そろそろ最終形に近づいてきている気がしている。
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