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DATE : 2021.10.06
努力信仰者に告ぐ
自力整体の実技の中に、四つん這いで身体を自由に回すという動きがある。
ある女性がそれをやっているのを見て、びっくりしたのは汗びっしょりでやっていたのだ。
後で話を聞くと「健康のために努力して、一生懸命に四つん這い回しをやりました。疲れました」
とおっしゃる。
私は「おいおい、そんなつもりで四つん這い回しをやらせているのではないぞ、身体の余計な力みを抜かせるためにやっているんだぞ」 と伝えても きょとんとしている。
「こりゃ、ダメだ」 と思っていたら、自力整体は疲れるということで通わなくなった。
私はその人がいなくなって助かった。
多くの生徒があくびをしながら、気持ちよくやっている中に、その人だけが私の動きを漏らさず凝視して、「私と同じように正確にやらないと」という感じで努力してやるので、はっきりいって邪魔だった。
この「努力信仰」「努力は必ず報われる」という日本人は多いな。
はっきりいって、自力整体は「努力するほど報われません」である。
「努力」の反対語が「脱力」または「自然体」であるから脱力目的の自力整体は努力は合わない。
不眠症で睡眠薬を飲んでいる人を、動物から見たらお笑いだろうな。
「私は眠らなければいけないので、睡眠薬を飲むのです」と努力の人は言う。
自然界の動物は「眠るのは自然なことだし、眠たくならなければ眠たくなるのを待てばよい」というだろう。
人間は頭が発達しすぎて、病気を作った。
頭が身体のやることにラベルを張るようになり、とうとう身体の支配者命令者となり、心、身体が疲弊し、反乱を起こしているのが症状なのだ。
王族の強権(頭)に対して民衆(心、身体)が反乱を起こしているのと変わらない。
しばしば、好きなことに熱中し、没頭している姿を、人は努力と間違えるが疲れが全然違う。。
努力と継続も似ている。
自力整体者にはしばしば「私、何をしても続かなかったのですが、自力整体だけは続いた」という人がいる。 それは自力整体が努力信仰者とは別だし、「つらくて嫌だったから続けるのをやめる」という賢い選択をした人(努力信仰者は、怠け者とか、三日坊主とかいうだろう)に合っていたのだ。
さあ、自力整体に熱中しよう、没頭しよう。 努力自慢は他所へ行ってくれ。
子供にも努力のすばらしさではなく、熱中没頭のすばらしさを教えよう。
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