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DATE : 2021.10.31

パンだけ生活実験 75日目

 8月15日に、アルコール依存症と栄養失調で、孤独死をした友人の死をきっかけに、パン生活を始め75日が過ぎた。

 同時に成人してから毎日飲んでいたアルコールも、48年ぶりにやめた。

 そして 妻に死に別れた男性高齢者の食生活の見本となる食習慣を人体実験しようと思い立ち、始めたのがパンである。

 私の食生活は下の写真のカスクルートという、チーズとハムが入ったフランスパンのサンドイッチを朝、昼、夜と食べる。

それとトマトをすりつぶして、それにチアシード、オリーブオイル、昆布のだしを加えて、スムージーにして飲んでいる。

 これだけで、他のものは食べない。 もちろん家族がいるので一緒に他のものも食べる時も週一くらいであるが。

 これまで朝は食べなかったが、パンにすると朝食べても身体が重くならないし、パンだけだと朝おなかが空くので21年ぶりに食べるようになった。 というか、高齢者になると栄養の吸収が悪くなるので朝は食べたほうが良いのかもしれない。

 朝抜きは、足腰の痛みのある人の対症療法として、有効なので身体に不調のある人は朝抜きが良い。

 何故パンなのかというと、孤独死対策なのだ。

 友人は奥さんがなくなって、料理もしたことがなく、結局食べずにビールばかり飲んで栄養失調で死んだ。

 特に認知症などの兆候がある人は、料理をすることより、火を使うことが危ない。

 だから一人暮らしの高齢者には、火を使うご飯よりパンが適していると思ったのだ。 

トマトをすりつぶすのも、火を使わないし、チアシードが入っているので食物繊維が豊富で便通は良く、生野菜だからビタミンも取れる。何よりおじいちゃんでもできる。

 そして私は毎日パン屋さんに3本を予約し、足を運んで取りに行っている。

 そして店員さんには「私が連絡もなく取りに来ないときは、この電話番号へ電話してください。」と妻の携帯番号を教えている。 

(別に別居しているわけでもなく、妻は健在だが、いちおう自分を妻に先立たれた独り暮らしの男性高齢者と見立てての実験である)

 こうすれば、もし私が倒れて意識がなくても、パン屋さんから妻の携帯に電話が入るから大丈夫である。

 やってみて75日、体重は2キロ減っただけで痩せたわけではない。 とにかくおなかが引き締まってうれしい。

 たまにご飯を食べてみると、てきめん食べた直後に「眠い、だるい、重い」感じがする。食べてすぐ動くのがしんどい。

だが、カスクルートは楽である。 歩きながら、テレビや映画を見ながら食べられるし、便利である。

 さて、私は人生の最後までこの実験をして、非常に栄養的にも有効であり健康に老年期を過ごせるという成果を上げて見せて、日本中の高齢者の一人暮らし者へ普及したいと思う。

町のパン屋さんは高齢者で溢れかえるだろう。 町の活性化にもなるし、コミュニケーションも取れる。

 私は友の死を絶対無駄にしない。 友のような亡くなり方の人は他にもたくさんいるだろう。

 そんな人たちに、パンとトマトだけで十分に健康に生きられて、パン屋さんと友達になれるということを知らせたい。

 マネする人、大歓迎よ。大丈夫だから。

by 矢上 裕

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