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DATE : 2021.12.06

現代人の3つの幻想

 

 私の考え、これは自力整体の考えなのだが、自力整体を普及し始めた時は、もっと多くの人の賛同を得る画期的な健康法になると自信を持っていた。

 自力整体というメソッドも普及したかったが、もっと伝えたかったのは「生物すべてに自分で治す力が存在していて、医学の存在がなくても困らないようになっているよ」という考えだった。

 この考えは今の資本主義世界では危険思想だが、もっと賛同してくれる人がいると思っていた。

 甘かった。

 人間という種だけが、「医療は万能」という宗教に取りつかれているように思えてならない。

 私は治療師だからわかるが、「他人が人間を治すことは不可能である。医学が作り出した幻想である」

ということだ。

「治す」ということは、自分の内部で行われている作業で合って、医療が行っているのは「症状を緩和する」または、「処置する」行為であって、治すことはできないのである。

 この幻想が一つ。

 二つ目の幻想は、「健康診断の数値が良ければ健康である」という幻想。

 例えば血圧が180になっていると異常だから下げようとする。

 からだにとっては、180に上げることで末端まで血液を届けようと頑張っているわけで、正常な行為なのである。 それを異常として下げる処置をすることで、からだの邪魔をしているわけである。

 この数値にとらわれる、数字幻想に皆催眠術にかかっている。

三つ目の幻想が 「手遅れ恐怖症」である。

 医者に行くと、「何故、ここまで放置しておいたのだ? もっと早く発見出たらよかったのに」という。

 だから「手遅れになる」という恐怖で、皆が健康診断を受ける。

 なんだか、不安に付け込んでいやらしいなという気がする。

 この三つの幻想というか、幻覚に泳がされている人々に自力整体は合わないな。

 見事な催眠術だよ。 科学万能という催眠術だ。

 だから、自力整体を普及するということは、最初にこの催眠術から覚醒させないとだめだ。

 そんな時代がやってくるだろうか? 強力な催眠術から目を覚ますことができるのか?

 何も知らない人々は、一部の医療産業の人たちの手のひらの上で、お金を貢ぎ続けることを

 いつまで続けるのだろうか?

 自分の力を信じないで、幸せになれるのだろうか?

by 矢上 裕

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