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DATE : 2022.04.04

インナースキャンタイム

研修ありがとうございました。

今回実技の前のインナースキャンの時間がとてもよかったです。

いつもはなんとなく休憩のように、体を脱力させることだけに時間を使っていましたが、

その前の講義の時間でお聞きしたことを思い出し、自分の体はどうかなと目をつぶって観察しながら過ごす時間とでは大きく違いました。

大の字になったときの骨盤、胸郭のマットへのつき具合の左右差が大きく、骨盤、胸郭ともに捻じれているのがわかり、首は胸郭につられ右に捻じれていました。

この自力整体の前に感じた体の捻じれが、90分の実技の中で、

「あれ?最初より骨盤のマットへのつき方が違う!」

などと小さな変化にも気づくことができ、嬉しさを感じながら実技ができました。

インナースキャンしていなかったら、見過ごしていたかもしれません。

矢上 裕です。

「インナースキャン」 この意味は「インナーが内部」「スキャンが透視」という意味です。

タニタの体組成計にもこの 「インナースキャン」 という商品名がつけられていますが、同じ意味です。

4時間の研修では、2時間が講義で2時間が実技になっているわけですが、講義の受講で使う脳は左脳であり、実技の時は右脳を使います。 この切り替えの時間がインナースキャンタイムで、20分は確保したいと思っています。

 何故、実技は右脳かといいますと、左脳は外部からの情報をキャッチし、右脳は「気」や内部感覚の情報をキャッチする脳だから、自力整体では右脳で行うのですね。

 ですので、講義の後すぐに実技に入っても、右脳が働かないのです。

 これは研修のみならず、日常生活からいきならオンライン教室を受講するのも良くないです。

 日常から20分くらいのインナースキャンの時間を取って、完全に右脳で内部情報を聞き取る脳に切り替えてから私の誘導を受けてください。

 もう一つインナースキャンタイムの重要性があります。

それは、自律神経の切り替えなのです。 外部からの情報を気にしているときは危険を回避する交感神経が優位になります。 ところが外部からの情報を遮断して、内部情報をスキャンする時には、交感神経は安心して休憩し(だって、内部に意識を集められるということは外部に危険はないと判断するから)

副交感神経にバトンタッチできます。

 外部の危険に気を回さなくなってこそ、副交感神経が身体の修理をしてくれるのです。

 だからインナースキャンタイムは瞑想と同じように、左脳と右脳の切り替えと同時に、交感神経と副交感神経の切り替えも行っているというわけです。

 研修の場合、私は講義をしますよね。 受講生からはそうは見えないかもしれませんが、私は相当左脳と交感神経を使っています。 だから脳へ血が上り、手足が冷たくなるくらいです。

 この脳に集まった血を身体の末端まで下すのに、インナースキャンタイムが私にとっても必要なのです。

 サラリーマンでいえば、会社で左脳と交感神経を使い、家では右脳と副交感神経の出番となるわけですが、「いや、私の家は会社が副交感神経で、家が交感神経だ」という人もいるかもしれませんが、

このサラリーマンにとって、帰り道の居酒屋がインナースキャンタイムとなるわけです。

 自力整体は脳が右脳、副交感神経モードにならないと、筋肉は脱力しないし、末端へ血液も流れないし、尿や、腸の内容物も排泄へ向かわないので、

ラジオ体操のように交感神経バリバリでもできるようなものと違って、効果が出ないし、気持ちも良くないのです。 だから交感神経と左脳優位のままでは自力整体にはならないということを覚えておいてください。 あなたの生徒の中にも、開始ぎりぎりに教室にやってきて交感神経バリバリのまま自力に入ってくる人もいるかもしれませんが、これでは自力整体ではないのです。

 今日はとても大切な自力整体モードの入り方、準備について講義しました。

by 矢上 裕

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