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DATE : 2022.05.15
トイレの手すりの勧め
昨日、トイレをリフォームした。 リフォーム直後の写真が下である。
特徴は、便座にしゃがんだ際に、目の前にある手すりだ。
何故、こんな所に手すりを付けたのか説明しよう。
結論から述べると、大便の排泄の際に手すりを握りしめて、身体を前傾させると腹圧が高まり、一気に、例えは悪いが、爆弾を落とすように排泄されることがわかったからである。
そして実際、やってみるとその通りになった。
そもそもの発想のきっかけは、老人性便秘の研究からである。
60歳までは便秘と言えば女性のもの、というくらい女性が多いのだが、60を超えると男女が逆転し、
70になると男性の方が多くなるという統計がある。
そして男性の便秘が怖いのは、いきみ過ぎてトイレ脳梗塞、心筋梗塞になることである。
というのは便秘に慣れていない男性は、意地でも出そうとして顔を真っ赤にするからだ。
そして、年老いてくると便を押し出す力、いわゆる腹圧が弱くなってくる。
「これを何とかしたい」 と考えて出した結論が、ジェットコースターで身体を支える位置にある「手すり」
だった。
今はほとんど洋式トイレであるが、和式と違って洋式は腹圧がかかりにくい。
腹圧をかけるには、上体を前に曲げなければならず、前に曲げると身体を支えてくれる手すりがあると便利である。 さらに手すりを強くつかむことで腹圧をかけやすくなるのだ。
この「上体を前傾させる」ことと、「握力と腹圧を連携させる」 これで老人性便秘が解消できる。
トイレで脳梗塞、心筋梗塞で倒れる老人を減らすことができる。
もう一つの手すりの役割は、転倒防止である。
老人は夜間頻尿があり、寝ぼけた状態でトイレまで歩いていく。その時に手すりがあると便利。
できたら、老人の部屋からトイレまで手すりを付けたいくらいだ。
また、眠れない人は睡眠薬服用のケースがあり、その時にトイレに行くと、頭は睡眠状態なので転ぶ場合が多いのだ。 だから 手すりは必要で、手すりをつかんでいれば目を閉じていてもトイレに行けるような家の作りがあればいいなと思う。
たかがトイレの手すりだが、その役割は大きい。
皆さんも是非、お試しください。
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