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DATE : 2022.05.30
エジソンとグレリン
大隅良典博士は「オートファジー」の研究でノーベル賞を受賞したが、オートファジーの意味は「自ら(オート) ファジー(食べる)ということ。
要するに 古い細胞を食べて、新しい細胞を作る新陳代謝、つまり「若返りシステム」のことである。
このオートファジーシステムを知っている方は多いが、このシステムが働きだすのは飢餓状態の時であることを知っている人は少ない。
といっても、断食をしなければいけないということはなく、最後の食事から16時間後に稼働するという。
夕食を18時までに済ませ、朝起きてから正午まで水以外は摂らない習慣の人は、最後の食事から16時間後ということは、正午の前の2時間、つまり10時~正午までがオートファジータイム、若返り活動が始まるというわけである。
大隅良典博士の研究は、私たち18時間断食の実践者にとって大いに励みになる。
私は元々、内臓休息の時間を18時間取れば、その分だけ1日3食の人よりも疲れがなく、その結果老いるのが遅くなるという自説を提唱してきた。
それに加えて、最後の食事から16時間後に古い細胞が老廃物として捨てられ、新しい細胞が生まれるというオートファジー説が、18時間断食の老廃物排泄効果につながることが分かった。
さらに18時間断食の効果として、空腹時間の長さである。
この空腹時間の胃の壁から、空腹ホルモングレリンが分泌される。空腹状態だと頭が冴えて仕事がはかどるのは、このグレリンホルモンが学習能力、記憶能力ともに良くなる報告もある。
また、空腹だと運動したくなるのも、グレリン効果なのだ。。
その一例として、発明王エジソンが蓄音機を発明したときは、216時間(9日間)に及んで食べ物は一切口にせず、眠ることもなく、水だけで実験を繰り返したという。
エジソン曰く「人は寝なければ考える時間ができる。人は食べるから寝る」と言ったそう。
エジソンの不眠不休の仕事は、グレリンのなせる業だったのだ。
これからエジソンが発明した電灯を見るたびに、グレリンを思い出そう。
山で遭難して脳がパニック状態だと、脳のストレスがエネルギーを大量消費するので、2週間ほどで餓死するが、 自ら断食効果を信じて断食する人は、人体では主に肝臓で300~400gのタンパク質を合成しているので、水だけで1ヶ月は生きられる。
ということは知っておいた方がいいし、人生に一度でも20日くらいの断食は経験しておいた方がいい。
私も21日間の断食体験があるので、食べないことに何の恐怖もない。
だから、今日は大切な仕事だと思う時は、食べずにグレリンを出しながら仕事をすることが普通だ。
空腹になったら「グレリンが出て、エジソンの頭脳状態」と念じよう。
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