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DATE : 2022.06.17
腰髄神経の圧迫からの股関節痛
今週の月曜日の西宮教室の授業の後、わざわざ埼玉県から車に乗って授業を受けに来た男性がいた。 杖をついて歩き、一人で立ち上がれないので、脚立のような道具を教室に運んでそれにつかまって立つぐらい足が弱っていた。
授業を受ける姿を見ていても、半分もできない。
まさしく今ナビ研修で行っている「硬い、太い、痛い人」の典型だ。
この股関節の痛みを治療してもらうために、世界中の名医や治療師にかかったが駄目だったとのこと。
授業が終わって後ろ姿を視診したところ、「どうも股関節の痛みはその側の腰椎から出ている腰髄神経が圧迫されているからだ」 と判明した。
つまり、腰椎が左側弯して 左が凸 右が凹 になっており、凹になっている側の腰髄神経が圧迫され、それが股関節を通るので、股関節の痛みと間違えているのだ。
それを証明するために、その男性を凸になっている左側を下にして横たわらせ、私が輪っかタオルを左腰椎にひっかけて持ち上げた。要するに左のカーブを真っすぐにしようとしたわけだ。
しばらくすると、男性は「痛んでいた足全体が軽くなり、温かくなってきた」と喜んだので、私は家で同じ治療をするために、左腰の下に直径10センチほどの枕を引いて寝るようにと、私の持っている骨盤マットを与えた
腰椎の左カーブが直ったころ、立って診察したところ、左右の骨盤の高さがそろってきた。
すると本人はその場で駆け足をするではないか それも目に涙をためながら。
杖なしですいすいと歩けるようになった。
ただ、問題はこの後西宮から埼玉まで車で帰る間に、また腰椎が圧迫されて痛みが再発するであろうと考えられたので心配であった。
このような腰髄神経の圧迫による下肢の痛みには治し方に法則がある。 それは
1, 「硬い、太い、痛い人」は、硬さが邪魔をして自力整体が効かない。
2, 「正午~18時までに食べ終える18時間断食」を勧める。
3, 同時に夜の就寝を2時間早め、朝に回して、夜のドカ食いを止める。
4, すると内臓疲労が治り、老廃脂肪、水分(滞留便)の排泄が始まる
5, 滞留便が排泄されると、腰痛や坐骨神経痛が楽になり腹部が痩せる。
6, お腹周りがスリムに、筋肉も柔らかくなり、自力整体が効く。
7, 自力整体で腰部の排泄神経が解放され、排便量が増えることで、よりスリムになる。
8, 18時間断食が日常になり、空腹で活動することが楽になる。
9, 満腹睡眠をすると、次の日は便通が悪く、朝食を摂っても体調が悪くなる。
10, 身体の凝りが少しでもあると、気持ちが悪く、自力整体が癖になる。
この1~10までの段階を踏まないと、どんな治療師でも治せないということである。
さて、その男性が、ここまでの段階を辛抱して続けて達成できるかどうか?
途中で、つらくなって投げ出さないかどうか心配である。
自力整体でしか直せない腰髄神経の圧迫を 自分で乗り越えたら、これは人生の大きな自信になる。
私自身も27歳の時に、彼と同じような「硬い、太い、痛い身体」だった。
それを直してくれたのがヨガ時代の断食による、腸内残留便の排除だった。
腸内残留便が出てから、筋肉が柔らかくなり、ヨガのポーズができるようになった。それまでは、「硬い、太い、痛い身体」なのでヨガのポーズが半分もできない。ちょうど私の教室の授業が半分もできなかった、その男性と同じだ。
27歳のころ、坐骨神経痛に悩んでいた私と、その男性が重なった。
でも、この10の手順を踏めば、必ず良くなる私の体験が証明している。
そしてこの10の手順以外の治療法は存在しない。
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