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DATE : 2022.09.08
膝関節炎の偽手術での実験報告
本からの面白い記事を見つけたのでシェアします。
「ブルース・リプトン著 思考のすごい力」 より抜粋。
2002年、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表されたベイラー医科大学の研究では、重度の消耗性膝痛の手術が評価された。
筆頭著者であるブルース・モーズリー博士には手術をすれば患者が良くなることは「わかって」いた。
いわく、「まともな外科医なら、手術にプラシーボ効果などあるはずがないとわかっています」
モーズリーは、「手術のどの部分が患者の苦痛を和らげるのか」を明らかにしようと考えた。
そこで、患者をグループに分け、最初のグループでは「痛んだ膝の軟骨を削った」
次のグループでは、「膝関節を洗浄し、炎症反応を引き起こすと考えられる物質を除去」した。
以上二つは、いずれも膝関節炎の標準的治療である。
最後のグループでは「偽の手術」を行った。
患者に麻酔をかけ、標準的手術と同じように3か所で切開を行い、本物の手術とまったく同じようにふるまい、しゃべる内容も本物の場合と変わらないようにした。
食塩水を流して、膝を洗浄するときの音を再現することまでした。
40分後、切開した部分を縫合した。これも本物の手術とまったく同じ手順である。
手術後は、どのグループの患者にも、運動プログラムなどの術後のケアを受けてもらった。
結果は衝撃的だった。
もちろん、手術を受けた患者の症状は改善した。これは予想通りである。
だが、偽手術を施したグループにも、手術を受けた二つのグループと同じ程度の治療効果が見られたのだ!
膝関節の手術費用は5千ドル、年間65万件も行われており、確固たる実績を上げている手術である。
モーズリーはこの研究結果からはっきりと悟った。
「私の外科手術は、全然これらの患者の役に立っていなかったのです。 膝関節炎の手術の成功は、全てプラシーボ効果によるものだったのです」
この研究はテレビのニュースでも紹介された。
プラシーボグループの患者が、歩いたり、バスケットボールをしたりといった手術前には不可能だったことをこなしている様子がビデオで紹介され、驚くべき結果を実際に目で確認することができた。
そしてこの患者たちは、自分が偽手術を受けたことに、二年間まったく気がつかなかった。
偽手術を受けたペレスという患者は、手術を受ける前は杖なしでは歩けなかったが、今では孫とバスケットボールをすることもできる。
ペレスが後に語ったことには、本書のテーマ「信念は細胞を変え、人生を変える!」が集約される。
「この世界では、できると考えたことは何でも可能なんです。 あなたの心だって奇跡を起こすことができるのです」
矢上 裕です。
本当の面白い報告ですね。
「痛み」に関しては、西洋医学とヨガや東洋医学では異なる見方をしています。
西洋医学では、痛みは局部の損傷や炎症から起こると考え、東洋医学では「気の滞り」から来ると考えます。確かに局所の損傷の痛みはあるのですが、損傷が見られない痛みも多いのが現状です。
ですから、足腰の痛み(腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、膝の痛み)で整形外科に行くと、85%の患者は
局所的な損傷が見られないので、原因不明といわれているのです。
そして東洋医学の治療を受けると、痛みが消えるので鍼灸院が存在している。
この東洋医学の治療と、偽手術との関係を 今後の私の研究課題にしていこうと思っています。
それにしても膝関節の手術代は高いですね。
5千ドルというと、日本円で50万円ですよ。
アメリカは保険がきかないから実費で払っているのですね。
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