JOURNAL
お知らせ・日記・動画など
DATE : 2022.09.09
経絡治療の自力整体はすごいけど、難しい。
経絡治療は気の世界の治療だ。
気の世界というのは、 存在すると強く思っている、信じている人には出現するが、信じていない人には出現しないからである。
例えば、私のように経絡の存在をつゆとも疑わないプロにとっては、治療する患者、または指導する生徒に経絡は出現し、治療効果も上がる。
逆に「本当に経絡ってあるのかな?でも、試しにやってみよう」 という信じることができない人が生徒を指導、または患者を治療するときには、生徒や患者に経絡は出現しないのである。
具体的な例を挙げよう。
私の経絡治療の師は橋本正博先生だが、鍼灸界において経絡治療はとてもマイナーな世界だった。
経絡そのものの存在を証明できないので、鍼灸師の中でも経絡治療ではなく、筋肉の凝っている場所へ直接鍼を打つ、西洋医学的な治療が9割以上を占めていた。
私は橋本正博先生を心から信じ、経絡の存在を信じ切っていた。 経絡の存在があったからこそ、東洋医学2千年の歴史があった、世の中から消えなかったと確信があった。
だから私の打つ針はとてもよく効いた。
それは私の強い信念によって、患者さんに経絡が出現したからである。
ところが、同じ鍼灸仲間が経絡治療を学び、同じような手法で鍼をしても全く効かないのである。
経絡の存在を疑心暗鬼に思っているので、鍼を打つ患者さんに経絡が出現しないのである。
これでは、どんなテクニックをもってしても、治療効果が上がるわけがない。
これは別に治療を受けている(経絡治療自力整体を受けている)人が、信じなくても構わない。
知らなくても構わない。
治療する側が、どれだけ患者の中に経絡が見えるかどうかである。治療家次第なのだ。
経絡が見える時は、治療家の脳は右脳が全開し、左脳が静まり、瞑想状態になっている。
全く、無念無想に近づいた時、患者を治そうという自我や私心が消えた時、初めて経絡が見える。
これは合気道にも通じる。
相手の気の道筋に合わせて技をかけることで、相手が勝手にひっくり返るというのも、経絡治療と同じ原理である。 創始者の植芝盛平先生のお顔は本当に邪心のない、赤子のような笑顔である。
そんな人でないと気の世界は見えないだろう。
面白いもので、強い信念と、無念無想は同じようなものである。 どちらも自我や邪念がない。
少しでも経絡の存在を疑うと、その瞬間に経絡は消える。 などと書くと非科学的と言われるが、果たして科学で理解できないことなど、世の中にはいくらでもある。
ということで、本当に私を信じ、経絡を信じているナビゲーターでないと、経絡治療の効果を出すことは難しい。ということを書き残しておきたかった。
写真は、私の経絡治療の師、橋本正博先生。 私が22歳のころ。
OTHER POSTS
その他の最新記事