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DATE : 2022.12.28
手の小腸経の小指側の関節の中を押す場所
ナビの○○です。
今年最後の研修、ありがとうございました。
12月の私の教室では、自力整体の真髄の経絡呼吸法を90分の間に1クール取り入れていました。
この前の研修では経絡呼吸法の回数が今までよりかなり増えたためか、研修の後から急に背中側全体がカイロを貼ったようにとても体が温かく感じるようになりました。
急に天気が温かくなったのかな?と思ったのですが、そうではなく自分自身が温かくなったのだと気が付きました。
このポカポカ具合は2年前くらいに、矢上先生が指先歩きを教えてくださった頃に、それで何キロも歩いた時の体感に似ています。
元々が超冷え性体質なので、沢山歩いたわけではないのに気血が全身を巡っていることにとても感動しています。
そして気になっていた右仙腸関節の違和感も今ではほとんどなくなりました。
全身に気を巡らせることでここまで体が変わるとは思いませんでした。
本当にありがとうございます。
それで不思議に思ったのは、研修の経絡呼吸法では体の前面に気を流し続けたのに背面が温かくなったことでした。
後ろ側に気を流さなくても、前面だけで全身の気の流れが整うのでしょうか?
もし理由があれば教えていただきたいです。
もう一つは、小腸経の指圧の時に「人差し指は関節の中」とおっしゃっていた指の位置を確かめたいので、写真で見せていただけたら助かります。
話は変わりますが、生徒さんの腹診をして鼠径部に瘀血(おけつ)が溜まっている人が何人もいたので鼠径部の瘀血(おけつ)を取ることを課題にしていました。
鼠径部が岩のように硬くて正座ができない高齢の生徒さんがいますが、鼠径部にいいと思っていたうつ伏せで股関節を内旋する実技が全くできません。
それで、長めにうつ伏せで鼠径部を床でマッサージしてもらいましたが、後で触ったら後で指がすっと入るくらい柔らかくなって瘀血が流れていました。
経絡呼吸法をやっていなければ、ここまで変わることはなかっただろうなと思っています。
脈診もだんだんコツがつかめて、細くて弱々しいようでも緊張している脈の人がいるのが分かるようになりました。自力整体の後はやはりふわっとした優しい脈に変わっていました。
実際に生徒さんの身体を触ってみて、本当に自力整体で治療効果が出るということが分かって今回とてもいい勉強になりました。また来年からの研修も楽しみにしております。
これからもご指導をよろしくお願いいたします。
矢上 裕です。 お答えします。 経絡の流れを知らない人は通信7月号を参照にしてください。
太陽の熱い気である陽気は、手の陽の経絡である大腸経、小腸経、三焦経の気の入り口である指先の爪際から入り、頭の方向へ流れていきます。 この時に経絡呼吸法では手を頭上にあげて指先から息を吸っています。
次に頭に上った陽気は、大腸経は顔面部で陽気を胃経にバトンタッチして、身体の前面を通って足の人差し指に向かって流れ、前面を温めていきます。
頭に上った小腸経は頭頂で膀胱経に陽気をバトンタッチして、後頭部から背中側を通って足の後ろ側を通って足の小指まで温かい気を巡らします。
三焦経はこめかみに上り、そこで胆経に陽気を受け渡し、身体の側面を温めて下に下りて、足の薬指先端に巡ります。
これら3つの胃経(前面)、膀胱経(後ろ面)、胆経(側面)の陽の経絡から同時に、温かい気を足へ下しているのであって、あなたがおっしゃるように、陽気を前面だけに降ろしているわけではなく、側面、後面と全身に降ろしているのです。 実技では強く息を吐きながら、手のひらで空気を押し下げるようにして降ろしているわけです。 この点をまず理解しておいてください。
次に小腸経を押さえる時に、押さえる側の人差し指は手首の関節に押し込むこと。と説明していますが、写真のように、関節の小指側で関節を動かすときに凹みができる場所を押さえてください。
他の場所と違ってとても痛いです。押しながら関節を動かしてみて確認してください。
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