JOURNAL
お知らせ・日記・動画など
DATE : 2023.01.29
高齢者のおなかのケイレンについて
矢上裕先生
金曜日のオンライン授業を受けている○○です。いつもありがとうございます。
両親も一緒に受けています。
母の事で相談させて下さい。
先週1/20の仰向けでタオルで足を開く仙腸関節の調節の動きをして、右の横腹が痛くなったと言います。突然何かの拍子に右脇腹に痛みがはしるようです。
また右の肩甲骨がとび出ているのですが、先週くらいから右側の肩甲骨の内側(背中心側)が痛いと言います。
母は膝が湾曲し正座も出来ません。
腕もあげられません。
写真を撮ったので見てください。
物忘れが日々進み、何事もマイナス思考の母ですが、
自力整体を毎週誘って少しずつですが良くなれるよう頑張ります。
これからもよろしくお願いします。
矢上 裕です。 お答えします。
写真を見ると、右の肩が相当下がり、肩甲骨も開いています。
恐れらく、下の動作をした時に、右の脇腹の側腹筋がケイレンしたのだと思います。
肩甲骨の内側もおそらくケイレンなのではないかと思います。
動作をゆっくりやるとケイレンは起きず、ふと動いた時に起きるのです。
高齢者は良くおなかがケイレンして痛むことがありますので、自力整体ではなくてもひょいとおなかを伸ばそうとしたりしたときに、腹筋ケイレンでイタタとなるのです。
この原因は腎虚による、脱水、潤い不足です。
このケースのケイレンも含めて加齢で痛むのを「加齢痛」と言いますので、解説しておきます。
加齢痛について
人によってはまちまちですが、60歳を過ぎた頃から加齢による痛みというのがあります。
それは加齢によって水分補給がうまくいかず、潤いを失うことによる痛みです。これは全身の関節の潤滑油がなくなり、変形していく痛みです。
車で例えるとオイル切れで摩擦を起こしている部分がギシギシと痛む感じ。
老人が立ち上がるときに、「イタタタタ」」 とか、「どっこいしょ」という
声が聞こえますが、あなたはいかがでしょうか?
オイル切れの痛みを私はシャレで「オイル(老いる)ショック」加齢痛と呼び、痛みだけでなく、
脳の潤いがなくなると、耳が遠くなる、認知症、
骨の潤いがなくなると、骨粗しょう症、腰椎圧迫骨折、
関節の潤いがなくなると、変形性膝関節症、
背骨の潤いがなくなると、脊柱間狭窄症、椎間板ヘルニアになっていくのです。
筋肉の潤いがなくなると、筋肉痛やケイレンが起きます。
この場合は、東洋医学では腎を補い、潤いを取り戻すような治療をします。
腎は保水能力を握っています。つまり潤いを保つ働きです。
老人になると水を飲むと、膀胱に直行し、細胞が水を吸収し保管してくれなくなります。だから食べ物で身体を潤さなければ いけません。
身体を潤す食べ物は穀物です。前回も紹介しましたがお粥が一番です。
ごはんにお湯を入れてもこれはお粥ではありません。お茶漬けですので、効果はありません。私は毎晩次の日の朝にいただくお粥を作ります。
1,お米をスプーン大匙3 杯を洗って、携帯用のジャーに入れる。
2,沸騰したお湯を入れて、蓋を締めて5分間蒸らす。
3,お湯を捨てて、さらにコップ2杯分の熱湯を注いて蓋を閉めて明日迄置いて おく。
4,朝起きたら温めて水を足したりしていただいてください。本当にのどの渇きがその場でスーと癒えます。最高の潤い成分です。
OTHER POSTS
その他の最新記事