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DATE : 2023.02.20
すごい、お粥という漢方薬
矢上先生
2023.01.24の記事「痩せすぎの人の 食べる工夫と眠り」で質問させていただいた○○です。
朝のお粥と日中の活動量を増やすとのアドバイスを受け、3週間経ちました。
結果から申し上げると
・体重—–0.5kg増加。
・体温—–36.2~36.3℃へ上昇。
無事、体重減少がおさまり、体温も上昇しました。
お粥を食べると内臓からぽかぽかと暖かくなるのがわかります。
そして、肌が潤うようになり、近かったトイレの回数も減りました。
脾・胃のエネルギーだけでなく、腎の保水能力も低下して不調が出ていたのでしょうね
朝のお粥は、水を飲むのとは違って体中に潤いが行き渡る感覚です。
それでいて、胃腸が重たい感じはありません。
何より嬉しいのは、ずっと残っていた首から後頭部にかけての痛みも、いつの間にかなくなっていたことです。
アドバイスをありがとうございました。
これからも自力整体、整食法プラス朝粥そしてバタンキュー眠りを続けていきます。
矢上 裕です。 それは良かったです。
あなたの言葉で 「何より嬉しいのは、ずっと残っていた首から後頭部にかけての痛みも、いつの間にかなくなっていたことです」 この理由をダイアリーの読者の皆さんにわかりやすく解説しましょう。
朝のお粥は漢方薬です。それも脾・胃が弱った人への胃腸薬なのです。
明らかにあなたのエネルギーの量は増えてきています。
脾・胃こそがエネルギーの発電所なので、脾・胃が回復した証でしょう。
エネルギーが増大すると、「温かい、柔らかい身体」になり、痛みが消えます。
川の流れをイメージしてください。
川の水が少なくなると、澱みができますよね。 その澱みにボウフラが育ち、そのボウフラが邪気となって痛みを作るのです。 気が少なかったあなたの後頭部には、その邪気があったのです。
そこで私がお米を煎じた汁を飲むようにアドバイスした。
それを実行したあなたは3週間で脾・胃が元気になって、川の上流の水が増えた。
増えた水(正気)があなたの後頭部のボウフラ(邪気)を押し流したことで、痛みが消えた。
という理屈なのです。
「気」という字の元は「氣」と書きます。
その「氣」の文字は、「お米を炊いている時に出る湯気」を表したものだと言われています。
古代中国の人は、お米が氣の原料だということを知っていたのでしょう。
日本でも昔は、著しく体力が弱った人にはお粥を食べさせていました。というか、お粥で水分を補給させていました。 米を煎じた重湯の力を信じていたのです。
それが西洋医学が医学の中心となってからは、お粥は薬として認めないで、ただの「消化の良い食べ物」としてしまい、「薬品としてのお粥」を認めなくなったのです。
私も毎日お粥をいただきますが、日中全くのどが渇きません。それほど保水効果が高い。
私のお粥は、「ヒハツ」という内臓の温度を上げる香辛料を入れて、それに市販の摺りごまを加えています。 ヒハツはネットで調べると良いでしょう。 本当にお腹の底から温まります。
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