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DATE : 2023.03.05
経絡の覚え方と指の引っ張り方
経絡に対する質問
手の指の経絡名をメモするのですが、毎回流れが混乱してくるのでいつか通信か研修のレジメでのせていただけたらとてもありがたいです。
また、指の井穴刺激後の指そらしに関しては、親指、人差し指は手のひら上の指そらし、中指、薬指は手のひら下の指そらし。もちろん経絡に沿っての効果的そらしだとは思うのですが、経絡の流れを見返しましたが、その違いが私ではわかりませんでした。
これも、次回の高松の勉強会で皆さんに聞いてみたいリストのひとつですが、矢上先生からご説明をうかがえると有り難いです。
矢上 裕です。 お答えします。
経絡を考えた人のお話をしましょう。
2000年前に方なので、直接お話を伺ったわけではなく、言い伝えとして私が聞いている話です。
経絡の考案者は、まず人の身体を陰の部分と陽の部分に分けました。
どう分けたかというと、動物のように四つん這いになった時に、日焼けする部分を陽、日焼けしない部を陰と分けまして、今の経絡の陰陽が定まりました。
そこで手の経絡ですが、肺と心臓は四つん這いで太陽に当たりませんので陰であり、手のひらも四つん這いでは太陽に当たりませんので、手の親指から始まる肺経、小指と薬指から始まる心包経、心経を心臓と結びつけました。 ですから親指、小指、中指が陰経絡なのです。
反対に人差し指、薬指、小指の外側に、それぞれ大腸経、三焦経、小腸経の経絡は手の甲側を通って日焼けする部分に通っていますので、陽の経絡になっています。
このように覚えると良いかと思います。
二つ目の質問です。
手の指の引っ張り方ですが、経絡という川は手の指の上を流れるのではなく、ほとんどが手の指の間を流れており、流れの悪い経絡は指が開きにくくなっているのです。
肺経は親指の外側を流れます。
大腸経は親指と人差し指の間を、心包経は人差し指と中指の間を、三焦経は中指と薬指の間を、心経と小腸経は小指の外を流れています。
それゆえ、指を引っ張るときは、指の又を開いて川のせき止めを開いて流そうと考えた末に、引っ張る方向を決めているのです。
ゆえに、肺経と大腸経は、手のひらを上に、それ以外は手のひらを下にした状態で引っ張っているのです。
一度、経絡図を見ながら、引っ張ってごらんなさい。 私が行っていることが分かると思います。
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