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DATE : 2023.03.10
老人痛(筋肉が水不足で痛む)の治し方
○○です。
先日のオンライン研修で、入浴が良いという事でしたが、ずっと前から疑問に思っていたことがあり、質問をしたいと思いました。
それは「入浴すると皮膚の毛穴がお湯を吸収しようとする」という点です。
「温泉の効能はそういう事だったのか」と合点が行きましたが、入浴剤はどうなのでしょうか。
又、汚れた川でしか水浴びができない方たちはどうなのでしょうか。ということです。
もう一つ質問があります。
これは知り合いの方(87歳、男性)なのですが、認知症を発症しているとしか思えない言動にも関わらず、脳を調べるととてもきれいな状態ですと医師から言われたそうです。
同じことを何度も繰り返して言ったり聞いたり、何をしてもびっくりするような状況が毎日です。
ちなみに食事の量はかなり少ないです。
先日はあちこちの体の痛みを訴えるため、整形外科を受診しましたが、どこも異常はないとのことでした。骨量も測定しましたが、標準の120パーセントの骨量があるとのことで、ご家族は首をかしげるばかりです。
私もこういうお話は聞いたことがなくて、何とも言えません。
何がそうさせるのか、どうしたらこの状況から抜けられるのかと思い、ヒントになるようなことがあれば教えていただきたく思います。よろしくお願いいたします。
矢上 裕です。
入浴に関して・・・皮膚には免疫機能がありますので、水が汚れていたら吸収しないという選択をします。
男性に関して・・・動画配信した研修の講義でお伝えした女性と同じ状況でしょう。 覚えていますか?
診断の決め手は、(実は東洋医学の世界では触れずに診断するのはタブーですが、この際私の推測です) 「全身が痛い」ということです。
これは筋肉の脱水が原因なので、おそらく講義のおばあさんのように脳も脱水していると思われます。
手当は、講義に書いてある通りです。(講義を知らない人は以前のダイアリーを調べてみて)
とにかく、脱水にはおかゆが一番です。
何故、脱水による筋肉の痛みにお粥が良いのかというと、
この事実を証明したのが、京都大学名誉教授の森谷敏夫さんです。
彼の著書「やせないのは自律神経が原因だった」という本の中にこういう文があります。
「炭水化物を抜くダイエットが流行っているが、それは危険である。
炭水化物は身体に入るときにブドウ糖になってエネルギーとして使われるが
残りは肝臓と筋肉にグリコーゲンとして保存される。
この時にグリコーゲンは体内の水を引き寄せる作用があり、水の4分子と引っ付いた状態で肝臓や筋肉に保管されるので、筋肉はグリコーゲン水のプールだ。
そこで炭水化物を抜くダイエットをすると、脳へのエネルギー源であるブドウ糖が入ってこないため、まずは肝臓、その後は筋肉のグリコーゲンをブドウ糖に変換して脳に送る。その時にくっついていた水も一緒に失われることにより、筋肉は脱水状態になる。
炭水化物を抜くとすぐに体重が減るのは、筋肉の水がぬけていくからである」
ここからが私の説です。
上記の森谷医学博士が解明したことが、2千年前の東洋医学の薬膳では、体内に水が足りない時、つまり潤い不足は炭水化物と水の摂取を勧めており、これがお粥なのです。
よっぽど飢えているならいざ知らず、老人が水を飲んでも筋肉に貯蔵されません。
筋肉に存在する水はグリコーゲンとくっついて存在するので、グリコーゲンの材料である炭水化物と一緒でなければ脱水は解決しないのです。
ちなみに、体内水分量が低い時にお粥を食べて、軽い運動をしてから(筋肉に水を送るため)再度測ってごらんなさい。体内水分量は増えています。
お粥と運動が最大の脱水解決の道なのです。
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