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DATE : 2023.07.25
自力整体ダイアリー講座40 何故便秘に腹圧呼吸法が効くのか
一昨日のナビ研修の受講生からこのような感想をいただきました。
「元々便秘気味な私ですが、本日は5回排便ありました。
研修後でも頑固な便秘だったので、こんなに嬉しい排便は初めてです。
仰向けで30秒呼吸をする反り腰直しの実技は、もしかして腰椎の排泄に関わる神経も開放しているからこんなに排便があったのでしょうか?」
私の返信はこうです。「その通りです。息を吐くときに腰椎と腰椎を繋いでいる多裂筋が脱力するので、腰椎4番周囲から出ている排便神経(自律神経の副交感神経で大腸の蠕動運動を促進させる)を解放したので排泄が良くなったのです。朝起きたら日課にすると良いです」
この事について解説します。
皆さんは腰が痛くなった時に、便通も悪くなったと感じたことはありませんか?
または便は出てもすっきりとすることはなく、お腹にガスが溜まったような
ウエストがいきなり太ったような感じです。
これは腰椎どうしを繋いでいる多裂筋が緊張して、腰椎間から大腸につながっている排便神経
を圧迫しているからそうなるのです。
この多裂筋は腰の深部にあるので、ゆるめるのがとても難しいので、私は仰向けでの腹圧をかけ
る(おなかを膨らませる)呼吸法で緩めるやり方を最近採用しています。
やり方は
1,仰向けで両足は伸ばして、足は腰の幅に開く。
2,息を吸っておなかを膨らませて10秒止める。この時にお腹の中の空気がお腹だけでな
く、横腹から腰まで押してくれるようにイメージする。そして多裂筋を少し緊張させる感じ。
3,せき止めていた空気をゆっくり吐きながら、多裂筋が緩んで腰椎の隙間が開いていくのを
イメージして脱力していく。
4,これを5回ほど繰り返す。もちろん自力整体でほぐしながらする方が脱力しやすい。
この事から便秘は単なる大腸だけの問題ではなく、その大腸に蠕動運動の指令を出す、
腰椎から出ている副交感神経を解放させることが必要であるということがわかります。
下の写真は上が多裂筋、下が腰椎から出ている神経です。
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