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DATE : 2023.08.08

馬尾神経の圧迫症候群

矢上裕先生、

カリフォルニアの○○です。 

前回の6月24日のオンライン研修次の朝、起きてびっくり!!!

ねんざで腫れていた足首の腫れが明らかに随分引いてる!!!痛みも軽減してる!

そして、もう一つ驚いたのは足裏の感覚です。

5年半前のくも膜下出血で倒れて以来、足と床の間に何かあるような、ふにゃふにゃした感触が拭えず、しっかり地を踏めない感覚があったのが、これが軽減!!!

この足裏の違和感は、入院中とその後何人ものお医者さんや理学療法士さんたちにも相談したのに改善は全くされず、また、自力整体も自分なりにしてるのに定期的にしてるのに改善されず、これは脳のどこかが損傷しているせいで、一生付き合っていかなければいけないのかと覚悟してたのですが、なんと1回の自力整体で軽減するとは!!感激しました。

すごい!と感動したのですが、素晴らしい結果は出たけど、研修でやったことがどこでどうなって、効いたのか、答えが分からずにいます。

足首のためにやったらいいことの答えは、腹をほぐすこと?

丹田と足裏でしっかり経ってあとは脱力してること?

捻挫後の違和感はあっても少々の負荷をかけた方がいいってこと?

そしてやってはいけないことは何??

そして捻挫した足首だけでなく足裏まで効いたのはなぜ?の答えが出せずにいます。

実技も、できてるのかできてないのか。よくわからないところがあります。

1)仰向けで足を開いた状況で、逆のお尻に力を入れ、片側の仙腸関節を緩め、もう片側をお尻に力を入れて硬くする、というのがとても難しく、お尻に力を入れるとはどんな感じなのかなぁと、わからないながらなんとなくやってる手探り状況です。

回答・・・股関節が硬くて開きにくい方はお尻に力が入りませんが、何度もトライしてください。

2)膝を軽く開いた正座から下腹部に手を合わせて上体をゆっくり倒していくのもどういう状態なのかよくわかりません。前にばたりと倒れないようにお腹の下部に力を入れてゆっくり倒していってるのですが、それでいいのでしょうか?

回答・・・おなか押しは動かしてマッサージする必要はありません。上体を前屈するにしたがって手のひらが腹部の奥まで押し込まれることによって、腰椎を拡げているのです。おなかをほぐすのではなく、腰椎をお腹側から背中側に押し込むことが大事で、反り腰直しをしているのです。だからおなかに力を入れてもOKです。

これではお腹に力を入れていのにお腹をほぐしてることになってるの?

と疑問を抱きながらやっていす。

そして、頭が床についてからはお腹を手で押してほぐすのですか?

回答・・・押すだけでOKで、ほぐす必要はありません。腰椎をお腹側から押すイメージです。

どうやってお腹をほぐすのかよくわかりません。YouTubeの先生がされてる按腹法の動画を見ましたが、今研修の実技の動画では按腹法のような大きな手や腕の動きを先生がされてるように見えないのですが、手、お腹、腰はどんな状態で何をされてるのですか?

なんだかよくわからずやってるせいだとおもうのですが、実技の動画で先生の誘導のもと自力整体をしたら効果があるのに、自分一人でやると効果がなかったりします。

捻挫はお陰様でほぼ完治してますが、足裏の違和感はまだまだあります。

わからないことを質問する前に自分なりに答えを出したかったのですが、あっという間に8月、次の研修も数週間後なので答えをいただけたらとてもありがたいです。

よくわかってないけど、やっぱり自力整体はすごい!!!とまたまた感動しています。

この調子で足裏の違和感が完全に取れたら、年半続いてるバランスの悪さが改善し、普通の人のように安定した歩行ができるようになるのではないかと願っています。

いつもいつもたくさんの気づきと学びをくださり、ありがとうございます。

矢上です。お答えします。

 足裏のフニャフニャする感覚は腰から出ている馬尾神経が圧迫されているときに出る症状です。

 おそらく、自力整体のおなかを押す技で、腰椎が動いて馬尾神経が解放されたのでしょう。

馬尾神経に関しては、脊柱管狭窄症の症状の一つなので、ご自分で調べてください。

 自分でやる実技と、私が誘導する実技の効果の違いについて述べてみましょう。

まず、私は90分の実技を組み立てる時に、ある人をイメージします。 前回の実技では脊柱管狭窄症の人です。 脊柱管狭窄症の人の腰椎間を開き、圧迫されている腰髄神経を解放する実技を設計しようとして、最初の手首ほぐしから身体を緩めていって、一度仰向けで脱力させてから脊柱管狭窄症の治療が始まるわけです。 あなたの場合も「私がイメージした脊柱管狭窄症のある人の中の一人」です。

 私は自分が脊柱管狭窄症の患者と想定し、徹底して腰椎の隙間を開く実技をする。 

そしてその治療を受講生は声で受け取り、そのまま自分の治療をするのですが、この私の誘導がまるで外科手術をしているように丁寧に、かつ筋肉や関節の姿をイメージして行っているわけです。

 このように自分で誘導なしでやるには、解剖学的な知識がないと難しい。

自分の内部を解剖学的にイメージし、そこへ刺激を届けるという自力整体でないと、ただの体操になってしまうのです。 誘導者がいるか、いないかで 効果は雲泥の差なのです。

 今回あなたの実技が腰髄神経を解放したのは、おなかを膨らませる呼吸法とおなかの手での圧迫です。 解放した状態を保つことができたら、足裏の変な感じは消えるはずです。

 以下が馬尾神経です。 おそらくあなたの腰の骨がその神経を圧迫していたと思います。

by 矢上 裕

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