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DATE : 2024.06.24
「座骨で座り、脛で立つ」
座骨で座り、脛(すね)で立つ
自力整体で目指している骨格構造とは、「座骨で座り、脛(すね)で立つ」である。
普通誰でもが座骨で座っているが、その座骨が座面に当たっている位置が問題だ。
腰を伸ばして座骨の前方で座っているのが正しいが、ほとんどの人は座骨の後方の尾てい骨に体重を預けている骨盤後傾になっている。 これを「尾てい骨つぶし座り」という。
自力整体の授業で毎回開脚座ができるように股関節、足首ほぐしを行うが、それは座骨の前方が床に付いた状態で、腰椎に前へのカーブを崩さない、つまり背骨が正しいS字彎曲を保つことが重要だからである。
これを徹底的に叩き込まれたのが、1980~1988年のヨガ時代である。
瞑想するときには結跏趺坐か、半跏趺坐で行うが、股関節、膝、足首が硬くて結跏趺坐ができないと
座骨の前方で座ることができず、「尾てい骨つぶし座り」で腰が丸くなる。
すると段々と足が痛くなってくるのである。 これは瞑想というよりも足の痛み我慢大会だ。
だから、ヨガをやる人はまず結跏趺坐が楽に組めるようなヨガのアサンス(座法)と呼ばれる体操から始めるわけで、これが後々のヨガのポーズとなっていった。
これは自力整体も同じで最初の輪っかタオルでの呼吸法の座り方、「骨盤を起こして腰を反らし、座骨の前で座る座骨座り」 ができる身体を目指しているのである。
だから、自力整体で行う開脚座は、人間が起きている間最も長く行っている姿勢、つまり座ることが正しくできているかどうかの確認なのであって、決してストレッチをしているのではない。
開脚座というのは無理やり内股を伸ばして訓練することで、力士や柔道のように柔らかくすることはできる。 しかし筋肉を伸ばして開脚座ができたとしても、これは骨格が正しくて開脚座ができるのとは違う。 本当の開脚座とは赤ちゃんが自然に開脚座で座って遊ぶ姿で、内股をストレッチしなくても自然に座れる座り方である。
この「自然な開脚座」ができるように、そして「長時間の瞑想に耐えられる骨盤」を作ることが
自力整体である。
この座、骨盤を立てて、座骨の前で座る座骨座りができると、自然に立った時の重心が脛の真下の内くるぶしに重心が乗る。 脛とは膝の下の脛骨のことで、内くるぶしは脛骨の一番下の骨だ。
内くるぶしに重心が乗るというのとは、脛骨に真っすぐ体重がかかるということ。
脛骨という骨に体重がかかると、足のどの部分の筋肉にも力が入っていない骨で立つ状態になり、立ち姿が美しく、しなやかで、素早く動けて疲れない「脱力体」という理想の骨組みが完成する。
これが、「骨盤を立てて、座骨の前で座る座骨座り、長時間の瞑想に耐えられる骨盤」から生まれる。
今日も、左右対称体(整体)の脱力体、内くるぶしに重心が乗る立ち方、美しく、しなやかで、素早く動けて疲れない脱力体を目指して、自力整体をやっていこう。
合言葉は「座骨で座り、脛で立つ」だ。
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