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DATE : 2020.10.06
スマホ認知症について
長年気の研究をし、気とはエネルギーの事と解説してきた。
しかしエネルギーでは漠然としてわかりにくいが、酸素とすれば合点がいく
酸素はエネルギーを生み出すガソリンであるので、エネルギーの元か。
人体の中で一番酸素を消費するのが脳である。それも理性をつかさどる大脳ではなく、感情をつかさどる部分が酸素の消費量が多い。
ということは感情の安定だけで、相当の酸素の消費が防げるのだ。
「気を使ってヘトヘトになる」というのは酸素を消耗したのだな。
私は20年ほど前、作家の養成所に通い、藤本義一先生に文章を習っていた。その時に教えてもらったことは今でもはっきり覚えている。
「日常の中でショックなことがあったり、人間関係で気にかかることがあったりすると、作家の命である創作へのエネルギーを奪われる。だからできるだけ感情の起伏がなく、穏やかな心を保ち、創作エネルギーを減らさない工夫をしなさい」と。
それ以来、対立を避け、意地やプライドを通さずに折れることを選ぶ。
要するに自分の感情のエネルギーの浪費を極力防いでいる。
スマホを持たずに暮らしているのも、空想やひらめきが下りてくる時間を人との対話やネット探索に使いたくないからである。
私にとってパソコンは表現する道具であって、情報を収集するのは本だ。
きちんとお金を払って情報を得るようにしている。
スマホなどは便利ではあるが、下手すると自分の脳の中身が他人からの情報で満たされ、「自分が生み出した意見や発見がほとんどない他人脳」になる恐れがある。
人と対話していても「こいつのしゃべっていることは、テレビで誰かが 言っていたな」とばれたのでは恥ずかしいもの。
もう一つ藤本義一先生が教えてくれたこと。
「観察せよ、推察せよ、考察せよ、洞察せよ これができないと作品は書けない」と。
これらの作業をスマホが奪ってしまったのではないだろうか?
調べたいことをすぐに答えがわかるスマホによって、人間の考える脳が退化して「スマホ認知症」の時代がやってくるのでは という心配をする私である。
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