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DATE : 2019.05.09

芦之湯会館の一階のロビーの戦争展を観て

昨日は自由について書いた。
 特に思想や宗教や観念や先入観の支配からの解放だ。
 人間は誰でもが自分が信じている観念、信念という宗教に入っていて、他人がそれを批判したりすると、自分の領域を脅かされまいと反発し敵対視する。

 今、私の芦之湯会館のお風呂のロビーに
「平和展」の展示物があって、戦時中に西宮が集中的な空襲にあった記録が写真で展示されているが、実は空襲の前にアメリカ軍から大量の日本語のビラがまかれており、そのビラを読んだ。

 それには、「れから日本の軍需施設に爆弾を落としますから、これらの地域の人はそれ以外の場所に避難してください。
 私たちアメリカは民間人は助けたいのです」
と書かれてあった。
 そのビラを軍部はひた隠しにして、ビラを回収しそれを持っている人を処罰していたという事実があったそうだ。
 それはそれだけ敗戦が近づいていることを国民に悟られないためだ。
 その結果、爆弾投下される地域の人たちが非難することが出来ずに、数十万の人が焼け死んだのだ。
 是非芦之湯で授業を受けた人は一階の御風呂屋さんのロビーの展示を見て欲しい。

 それだけ真実を支配され、コントロールされるということはあってはならないと思うが、現在は軍部の支配はなくなったが、それに代わってお金と学歴による支配になり、子供たちは本当の学問を放棄し、受験学習している。

 日本の国民の悲しいところは、世間の常識やマスコミに精神を支配されやすいこと。
 「世間教」の信者にはならないことが、日本人の未来を切り開くことだと思う。

by 矢上 裕

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