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DATE : 2019.07.03
実力より 資格を得ることを目的としている人たち。
ライセンスビジネスという言葉がある。
要するに研修をして審査して資格を与えるビジネスだ。 その仕事をするつもりもないのに、資格欲しさで勉強する人もいて、その資格を習得した後は何もしなくても、免状は一生有効である。
困ったことに、自力整体でも、全く実践したこともない人が、人に伝えたいという情熱もない人が
資格欲しさにやってくる。
最近は少なくなったが、以前は多かった。
私が資格を与えることをビジネスにする人間であれば、そうしていたかもしれない。
他のボディーワーク組織はそうしている。
だが、自力整体で自分が救われ、今度は他者の役に立ちたいという人しか、私は来てほしくない。
その気持ちのない人は、養成の研修中にやめるように勧める。
最近思うことは、資格の為の学習者が多いこと。
全くビジョンもなければ、社会貢献という気持ちも皆無で、就職に有利だから資格を取る人だ。
なんと利己的で冷たい人が増えたことか。
その典型が大学だろう。
本当に大学で学びたい人より、大卒という資格や
有名大学卒業という免状が欲しいのだろう。
社会全体が、その人の人格を尊重するのではなく、資格を尊重する時代になっているので、薄っぺらい人間が増えている。
私は名刺交換をするとき、名刺の裏に資格を書いている人の名刺は 破り捨てたくなる。
私は大学中退だが、大卒という資格には未練がなかった。それよりも学習意欲がない、大卒免許だけを得れば良いという大学生たちと一緒の空間で学ぶことに耐えきれなかったから、大学を去った。
その後、鍼灸の学校に行ったが、そこでも私のように純粋に人を癒す力を得たいという受講生は少なく、皆国家試験に合格し資格を得たい人が多かった。仲間で治療の研究会を開いていたが、参加する人も少なかったな。
治療をする気もない人ばかりだったもの。
鍼灸学校の教師に聞いたところ、卒業生の1%だけが開業しており、99%は資格習得者だそうだ。
何とも淋しい話ではないか。ため息が出る。
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