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DATE : 2019.07.13

 変わるということ

 
 部屋の片づけについて思うこと。

 私の気性は「ボストンバッグに入るだけの自分に必要なものだけを残したい」と思うので、今必要がないものはどんどん捨てる。
 家族は違う。 思い出の品を取っておきたい。
 これで結構対立する。

 確かに過去の執筆アイデアノートを読むと、新しいアイデアのヒントにはなるのだが、このどうしても過去を見たくない、振り返りたくないという気性はどうにもならない。
 25冊の本を書いてきて、一度も自分の本を読んだことがない。
 過去に出会った人、例えば同窓会などで昔の話をすると私は不機嫌になる。昔が不幸だったのではないが、過ぎ去ったことを覚えていないし、興味がないのである。

 「20年前の先生の講義では18時間断食ではなく、単食法を言われていましたよね」という質問があったが、その20年間で同じ考えを貫く方が異常だろう。変化するのが研究者である。

 私は整体研究者としての人生を歩んでいるが、
何が嬉しいかと言うと、「人体ってわからないことだらけ」ということを知ったこと。
自分で試したり、研究生の体験を聞いたりして、「新しい発見に出会うこと」がたまらない喜びだよ。

 同級生が定年になり、何を生きがいにしていいかわからずに悩んでいる66歳という年齢になり、
 私はこんなに生きがいのある、収入もある、健康にもなれる仕事ができることを幸運に思う。
 
 若いときは辛くても、そこから学んで自分流を作り、同級生が定年になるころに、自分の仕事が花開くような人生も悪くはないぞ。

by 矢上 裕

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