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DATE : 2019.07.23

新幹線のグリーン車での話

 今日は横浜の連続研修から帰ってきた話。
 感動ではなく、残念な話になる。

 新幹線の移動では、眠るために静かなグリーン車を使っているが、今日のグリーン車は赤ちゃんの泣き声でうるさくて眠れなかった。

 グリーン車の料金は通常の運賃にプラス5千円だ。
それを支払うのはリクライニングで眠れる楽さと、
満室にならず横に座る人がいないので、
静かで気が楽の為に支払っている。
 だからJRの人は、その人たちの目的を達成させるために、
子供や赤ちゃんをグリーン車に乗せるべきではないと思うのだ。

 例えお金を払ったとしても、他の客の眠りや静けさの邪魔になるお客は断るべきじゃないかな。
 「お金さえ払えばいいじゃないですか?」
という風潮は、また「お金さえ払えばグリーン車にどうぞ」
 というJRの考え方は残念なのである。

 考えてみて欲しい。 
 人はグリーン車に乗れる自分、ふさわしい自分になるために
 人知れず努力して地位を得てきたのだ。
 それはエコノミークラスからビジネスクラスも一緒だ。

 だからグリーン車に乗るのは、金額のことだけでなく、
「やっとこの車両に乗れる身分と実力になったのだ」と
 深々と腰を下ろし、リクライニングを倒し
 目を閉じる高級感にひたるわけである。

 それが赤ちゃんの泣き声だ。
 グリーン車全体の人たちはイライラする。
 払った5千円は何のため?
 それなら自由席の方が静かかもしれない。

今日の出来事は日本全体の縮図かもしれない。
人格やステイタスを重んじる社会から、お金さえ払えば何でもできるという拝金主義に、日本はなったのか。

 JRはこれを知っているのか
 知った上でやっているとしたら、残念なこと。

 これは成熟した社会ではないと思う。

 そう感じて帰ってきたから、疲労感が取れずに
 重い体でこれを書いている。

by 矢上 裕

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