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DATE : 2019.08.04

自律神経作用の再発見。

一週間の南国旅行以来、右の鼻水が止まらない。
 飛行機の中でくしゃみを連発して以来、10日は続いている。
 片方からの鼻水や涙や耳垂れなどは、首のネジレから起こるが、 私の場合鼻水が出る右に首がネジレ、左に向きにくい。

 一昨日、5時間の研修があり、
「ああ、どうやらティシュ持参で講義をしなければならんだろうな」と覚悟して演題に上がって、ホワイトボードに箱入りのティッシュを用意して授業が始まった。

 ところが突然鼻水が止まり、ティッシュを一枚も使わなかった。 そして 鼻水はそれ以来出ていない。

 理由はこうである。
 私は緊張感のない休暇になると、副交感神経が強くなって不調になることが多かった。痛風も仕事中はなく、休みになるとでる。
まるで「休みの内に病気をしておこう」という感じだ。

 今回の旅行でそれが良く分かった。

 楽しいはずの旅行中、ほとんど体調不良や発熱、痛風、鼻水に苦しめられ、旅行の思い出がない。
 そのような自律神経になっているということがわかっただけでも収穫かもしれない。

 偏頭痛の持病のある女性が
「私の偏頭痛の発作は、いつも重要なイベントを終えてホッとした次の日に起こるのよ」と言っていたが、
これはイベント本番の交感神経の緊張で、収縮していた脳の血管が、イベントが終わったとたん、副交感神経がその反動として血管を拡張させることで頭が痛くなる原理だ。
 血管拡張性頭痛だから、心臓の動機に合わせて「ズキズキ」
 となる。
 
 私も同じ経験をしているのだな。

 本当はこのように、交感神経と副交感神経がシーソーのように、片方が山になり、片方が谷になるようではいけないのだ。
 それは弱い自律神経。

 強い自律神経とは、交感神経が極端に優位になりそうになったら、即座に副交感神経が働き、平静に戻してくれる神経だ。

 瞑想中や自力整体中に眠ってしまう人がいるが、
 その人は副交感神経が勝ちすぎて、シャキッとさせる交感神経が働かなくなっている。おそらく自力整体も効果がない。
 
 最高の緊張感の中でも、リラックスしており、
 また興奮し、情熱的な中にも 覚めて冷静な判断ができる。
 というように、交感神経も100はたらき、副交感神経も同時に
 100働いているような自律神経に整えていかなければならない。

 自律神経はどちらかが優位になると、どちらかがおとなしくしているというシーソー神経だと今までは思っていたが、
それは弱い自律神経のこと。
 強い自律神経は、常に100対100で、どんな状態でも
 リラックスしながら覚醒しているのが正解。
 本来の瞑想がそうであるように。

 今回の旅行は、自律神経の再発見の旅であった。
 

by 矢上 裕

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